【9】優等生ぶってると叩かれる。いい気になるな。

四葉ストーリー

優等生ぶってると叩かれる。
いい気になってはいけない。
そんな「学習」をしました。

素直に誇りに思えない

前回の記事【8】の続きです。

【7】「優等生意識」を持ったきっかけ
【8】「勉強できる」が、唯一の承認欲求を満たすこと
【9】優等生ぶってると、叩かれる。いい気になるな。←本記事
【10】「できて当たり前」が叶わなくなった時。

前の記事でも少し書きましたが、
私は「優等生」とか「いい子」とか
「しっかりしている」と言われることを、
シンプルに喜べない、
受け取れない部分があります。

ある程度は、承認欲求が満たされて、嬉しいのです。
だけど同時に、
「いい気になるな」
「他の人に叩かれる」

などの恐れ恥ずかしさ
も湧いてしまいます。

それは、次のような経験をしたからです。

素直に受け取れない理由

思い浮かぶ、目立つ理由は2つです。

1つは、そんな自分の事を、
母が「いい子ぶりっ子」と評した
ことがあるからです。

母が、学校の先生か誰かから、
私のことを褒められた、
と報告してきたことがありました。
その時、そういう言い方をされたんですよね。

母にとっては、
何気なく「からかった」
くらいの感覚だったと思います。

だけど私の方は、
やっぱりショックだった。

私が「いい子」や「優等生」的にやっていることは、
”わざとらしい”ことなんだ。
”鼻につく” ものなんだ・・・。

そんな風に評価された気がして、
恥ずかしいような、
複雑な気持ち
になったのを覚えています。


今、大人になって思えば、母には
「先生が、こんな風に褒めていたよ。お母さんも嬉しい。」

そんな風に、
肯定的に言ってもらいたかった

と思いますね・・・。

別に恨んでいるとか、
そういう訳ではありませんが、
子どもにとっては、
やっぱり残念な対応だったな
、と思います。

※母が、ほめることが出来なかった理由についてはこちら

優等生ぶってると叩かれる。

2つ目は、小学6年生の時に、
「四葉さんは ひいきされている」
と言われ、軽いいじめにあったことです。

数ヶ月位の期間でしたが、
いじめのリーダー格のような女の子がいて、
その子の命令で、ターゲットにされたことがあるんですよね。

仲良かった友達も、
私が話しかけても無視をしたり、
みんなでこちらを見ながら、
コソコソ内緒話をしていたり。

鼓笛部の活動中に、
お弁当を隠されたこともあったな…。


うーん、短期間だったので、
上には「軽いいじめ」という書き方をしてしまいましたが、
当時の私にとっては、全然軽くない。
ものすごく辛いこと
でしたね。

一時は自殺も考えて、
でも、子どものやることなので、
ガムテープを自分の鼻や口にぐるぐる巻きにして、
だけど、苦しくなって、外してしまったり。

いつかは死んでやる、と思って、
遺書のようなものを書いたこともありました。

小学6年生の私にとっては、
それくらい、辛かったし、
苦しかったし、深刻なこと
でした。

そして、この経験を通して私は、
優等生ぶって、
いい子ぶっていると、
叩かれる。

そういう「学習」をしました。

承認欲求を満たしたいのに、満たされない。

承認欲求はバリバリあって
(あるのは、本能みたいなものですから)
それを満たす唯一が、
「勉強できる」「優等生でいる」だったのに、
そういう自分を、素直に100%肯定できない。

褒められたり、認められたりしても、
どこかで、不安や恐れや恥ずかしさを覚えてしまう
あるいは、疑ったりしてしまう…。

せっかくの承認欲求を満たすチャンスが
あっても、私は、それを味わいきれない訳です。

それって、やっぱり もったいないというか、
残念ですよね。

そして、
「承認欲求」自体は
なくなる訳じゃありません。

むしろ、しっかり満たされない訳ですから、
余計に、心の奥底で強烈に求めてしまったり、
でも、それを表面では見せないようにしたり。

あるいは、ちょっと
ひねって欲求を出してみたり、
欲しいくせに、素直に受け取れなかったり。

そんな、面倒臭い
ねじれや こじれも、
起こしていたんだなぁ、と思います。

改めて、これまでの私は、
すごく、もったいなかったな。
そんな子どもの頃の私が、
かわいそうだな、とも思います。

現在は、そういう人間の欲求とか
カラクリみたいなものが分かったので、
褒め言葉や、承認をいただける機会の時には、
前より素直に、受け取ったり、喜んだりできるよう、
心掛けています!

社会的動物である人間にとって、
「承認欲求」は、生理的欲求と一緒です。

きちんと満たしてあげられるように、

・自分で自分を認めてあげる
・認めてくれる仲間や友人と一緒に過ごす
・ペットでもいいから、自分を求めてくれる、認めてくれる存在を持つ

あるいは、

・カウンセリングを受けて、カウンセラーに、たっぷり認めてもらう!(笑)

そんな、自分を満たせる機会を、
ぜひ積極的に作りたい
ですね。

そして、何より自分自身が、
それを素直に喜んで、
受け取れるようになりたい
ですね。

▼小4からの優等生意識シリーズ

【7】「優等生意識」を持ったきっかけ
【8】「勉強できる」が、唯一の承認欲求を満たすこと
【9】優等生ぶってると、叩かれる。いい気になるな。←本記事
【10】「できて当たり前」が叶わなくなった時。

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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