発達障害、グレーゾーン、愛着スタイル、発達性トラウマの整理に役立つ本

学び・資格

今回は、自分の覚え書きと専門職の方にオススメとして。
まとめておきたいと思います。

この本、自分の概念整理にすごく役立った。

発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法
出版:2022/2/5出版
著者:岡田尊司


自分の子どもが
「発達障害では? グレーゾーン?」
と悩んでいた10数年前にも、この本ぜひ読みたかったな。

診断がつくほどでない「グレーゾーン」だっとしても、いや、診断がつかないからこそ逆に、学校とか世の中のシステムで生きていく時に、生きづらさや苦労が生じてしまうこと。
(ここは、ウンウン!と大きく同意)

例え診断がつくほどじゃなくても、「こういう特性があるね。苦手があるね」と、本人や周囲が理解できることって、すごく大事だと思う。

だって、特性だと理解し、受けとめることが出来れば、その人に不要に高いものを課したり、できないと責めたりする二次障害が防げる訳だから。
そして、特性なんだと理解できれば、その上で、できる対策や配慮、訓練を考えることができるんだから。

その理解や対策について、いわゆる発達障害の概念だけでなく、「愛着スタイル」や「発達性トラウマ」(本書では複雑性トラウマと記述)の観点も含めて、総括的にまとめてくれていた
それが、自分がこれまで学んできたり、肌感覚で感じたりしてきたことの整理に、とても役立ったな。

「ポリヴェーガル理論」や「ニューロダイバーシティ」についても、本書で言及していて、それも何だか感慨深かった。

専門職や援助職の方に。
発達障害、グレーゾーン、愛着スタイル、発達性トラウマの概念整理として、とても役立つ本だと思います。おすすめです。

 

 

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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