世間も注目、オキシトシン!
先日、「オキシトシンとバソプレッシン、愛と恐れのホルモン!」という記事で
オキシトシンをご紹介しましたが、
2020年6月3日(水)のNHKあさイチでも、オキシトシンの特集をやっていました!
せっかくなので、番組の内容から、
・オキシトシンには、こんな効果があるよ!
・オキシトシンは、こうやると出るらしいよ!
という情報を、私の覚え書きのためにも、まとめてみたいと思います。
オキシトシンは、どんな人におすすめ?
番組で紹介していた内容を踏まえると、
大きく分けて、以下3つのような人に、おすすめです。
【1】心身に以下のような不調がある人
・ストレス
・不安や恐怖
・身体の痛み
・不眠
・高血圧
・認知症など
【2】キレイになりたい人
・ダイエットしたい
・若返りたい
・美肌になりたい
【3】愛情深くなりたい人
・優しくなりたい
・おだやかになりたい
・パートナーと互いの愛情を深めたい
オキシトシンには、どんな効果があるの?
・身体の痛みを軽減させる
(スウェーデンなどの病院では、がんや慢性の痛みへの治療にも活用)
・高血圧や認知症など、病気の症状を改善させる。
・ストレスを軽減させ、安眠に導く。
・肌を活性化させ、新陳代謝を促進。
(つまり、アンチエイジング効果、美容効果。)
・副交感神経を優位にすることで、気持ちを落ち着かせる。不安を軽減させる。
・相手との心の交流を深める。
オキシトシンを分泌させるには、どうすればいい?
オキシトシンは、
誰かと「つながりを感じて」
↑ここが一番のポイント!
「可愛いなぁ」
「癒されるなぁ」
「楽しいなぁ」
と感じている時に、分泌されるホルモンです。
番組では様々な方法を紹介していましたが、
それをグループにまとめると、
大きく分けて、以下3つに分けられると思います。
【1】直接、誰かとつながる。触れ合う。
◆スキンシップ、キス、ハグ
(でも、お互い好きな相手で、思いやりがある形でないとNG!)
◆手で触れる「タッチ」「タッチケア」
(番組では、医療・教育分野で活用されている例を紹介していました)
◆会話、ゲーム、食事
(直接肌が触れなくても、誰かと「楽しく交流している」なら、いいわけですね)
◆犬など、動物とふれあう。見つめ合う。
(実験で効果が確認されているのは「犬」でしたが、
ネコとか、別の動物でも同様だろう、ということでした)
◆ぬいぐるみや植物とのふれ合いでもいい。
(動物が苦手な人は?植物は?という質問に、
「愛情や思いやりの気持ちがあれば、ぬいぐるみや植物でもOK」
という回答を、専門家がしていました)
【2】オンラインなどで、間接的だけど つながる。
◆好きな芸能人、かわいい動物、赤ちゃんなどの動画を見る。
(好き~!かわいい~!癒される~♪という感情が湧くことがポイント)
◆電話やオンラインでの会話。オンライン飲み会など。
(「つながっている感じ」「交流している感じ」があるのがポイント)
◆映画や本で感動する。登場人物に共感する。
(「共感」という形で、心がつながる感覚があるのが、大事ですね)
【3】自分とつながる。セルフケアをする。
◆ヨガやストレッチなどの運動
番組では詳しく言及しなかったのですが、
オキシトシン分泌を期待するなら、
「自分の身体とつながる感じ」、
「思いやりをもった感じ」で行うことが大切だと思います。
◆セルフタッチ
番組では、桜美林大学の山口創教授が出演して、
自分一人でもできる、タッチケアを紹介していました。
このセルフタッチ紹介の時も言っていましたが、
だいたい10分程度やると、オキシトシンが分泌されるようです。
同じことを、神経系で説明している理論がある
以上、オキシトシンは「ホルモン」という側面、
つまり「内分泌系」による心身への影響を説明しています。
ところが実は、
上のオキシトシン効果と同じようなことを、
「神経系」の側面から説明している理論もあるんです!
それこそが、私が何度もご紹介している、
「ポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)」
になります。
▼これまでにご紹介してきた、ポリヴェーガル理論関係の記事
ポリヴェーガル理論では、
社会的なつながりを感じる時の神経系として、
「腹側迷走神経系」があると説明しているんです。
それにしても、
内分泌系の仕組みからも、
神経系の仕組みからも、
「誰かとつながり、愛情や思いやりを感じる」ことの大切さ
を語っているなんて、
何だかとても、面白い(というか感慨深い?)
と思いませんか?
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