良かれの「腸活」でひどい目に。

じぶん調整

今回は、自己改善のために良かれと
思ってやっている事でも、
気をつけないと ひどい目に…!

という話を、私の最近の「腸活体験」から、お話させてください。
腸活や健康に関心の高い方には、ぜひ知ってほしい情報ですよ。

※本記事は、メルマガ配信した内容を、記録保存のためにそのまま引用して掲載しています。

今回の目次
【1】良いはずの腸活に取り組んだら
【2】専門医に訊いて分かったこと
【3】取り組む時に大切な3つのこと

【1】良いはずの腸活に取り組んだら

「腸活」という言葉、ご存知ですか?

小腸や大腸など、腸に良いといわれる活動をすることです。

私は自分の学んでいる神経生理学などからも、腸活はすごく大事だと思っていて、普段から意識していました。

そして昨年は、体重が増えてきたこともあり、ダイエットと健康目的のために、夏頃から「積極的な腸活」をしていたんですね。

特に、腸活にいいと言われるヨーグルト、はちみつ、りんご、オートミールなどを、ほぼ毎日、積極的にとっていました。

ところが、なぜか秋頃から、便秘や腹部の膨満感、ますますの体重増加などに襲われるようになったんです。

体に良いものを取っているはずなのに、なんでなんだろう?
ストレス?…と、
最初は因果関係がよくわかりませんでした。

そのうちサプリも飲みはじめ、民間の漢方薬局にも行き、いろいろ試すんですが、一向によくなりません。

改善どころか、余計こじれる感じで、「腸」の調子は悪化するばかり。

年末頃に ほとほと困り果て、満を持して、専門医のいる病院に かかりました。

 

【2】専門医に訊いて分かったこと

そうしたら、大きく2つのことが
わかりました。

1つは、「FODMAP(フォドマップ)」という食材があることです。

皆さん、FODMAPってご存知ですか?

「発酵性の糖質」のことで、一般的には腸活に良いと言われている食材が、人によっては腸内での発酵活動が強くなり過ぎ、かえって体調を崩すことがあるらしいのです。

そのFODMAPの数値が高い食品として、私が一生懸命摂取していたヨーグルト、はちみつ、りんごなども含まれていたのです!

お医者さんのアドバイスで、その3種類の食材を取るのを、試しに1週間やめてみました。

するとなんと!
本当に、ひどい便秘状態が解消してきたのです!

その後もう一度、試しにはちみつだけ数日取ってみたら、また便の調子が悪くなってきて…。

インターネットや健康本で、
「(多数派に)良い」とされる食材や情報でも、人によっては違うんだ。個人差があるんだ。
…ということを、身につまされた機会でした。

もう一つ分かったことは、
FODMAPだけでなく、実際に私の大腸の調子が、あまり良くなかったらしいことです。
ある病気の疑いもあって、精密検査をするはめになってしまいました。

まだ精密検査の結果は出ていないのですが、もっと早く病院に行くべきでした。

それなりの症状は出ていたのに、忙しいからと病院にいかず、自己流や自己判断の対策をとっていたことを反省しました…。

今は、先述の「自分に合わない」FODMAP食材をやめ、病院で処方されたお薬を飲むことで、便通や膨満感が、だいぶ回復してきました。

(全般的な体調としては、元気で全く問題ありませんので、どうぞご心配なさらないでくださいね)

【3】取り組む時に大切な、3つのこと

今回の経験から、私が痛感したことは以下の3つです。

これは、「自己改善」や「生きづらさ解決」に取り組む時にも、同様に大切なことだと思います。
ですのでぜひ、ここでシェアさせてください。

 

①自分に「合っているか」、自分の「体の声」を聞く事は すごく大事。

何かに取り組む時は、取り組んでいるその時に、「自分に合っているかどうか」、体の声を聞くことが、本当に大事だと思います。

私は、カウンセリングでもお伝えしているように、自分の体の声を聞くことの大切さはよく分かっていたつもりでした。

なのに今回、便通が悪くなるなど、体の声は出ていたのに、そして、そのことは分かっていたのに、その対応が誤っていました。

一般的に良い、多数派に良いとされている方法(≒腸活に良いといわれる食材)でも、「それが自分に合っているかどうか」「自分に効果があるかどうか」は、別なんですよね。
やっぱりそこは、人それぞれ。
個人差がある。

今回の私は、「良いはず」と決め込んでしまい、合う・合わないの見極めが、冷静に出来ていませんでした。

 

②行き詰まったら、「立ち止まる」ことが大事。
そして、客観的な意見、専門家の意見など聞くことも大事。

自分なりに考えたり、試したりする事は大事だと思います。

でも、いろいろやってみても上手くいかない時、行き詰まる時は、やっぱり、いったん立ち止まることが大切ですね。

そして、客観的な周りの意見や、専門家の意見などを聞くことが大事なんだと、今回再認識できました。

私は YouTube動画とか、健康本とかの手軽な情報で、いろいろ取り組み続けてしまいましたが・・・。(積極的な取り組みは半年くらい?)

試してみて上手くいかない時は、
いったん立ち止まってみる。
やっぱり、大事なことですね。

 

③ 自分に「余裕」がないと、
  ①の体の声も、②の客観的な声も、
  気づけない。聞こえない。

自分の体の声を聞くにも、客観的な声を聞くにも、それに気づいたり、耳を傾けたりを可能とする、「時間的余裕」や「精神的余裕」が必要です。

私は、早く便秘を解消したいとか、痩せたいとか、そんな焦りの気持ちもあって、その余裕が抜けていました。

それから、腸の長びく不調を感じながらも、仕事の忙しさを理由に、専門医のいる病院に行く事が遅れました。

もっと早く病院に行っていたら、ここまで こじらせなかったかもと思うと、やはり反省です。

何かを改善しようと、目標に向かって努力する事は大切ですが、そこにこだわりすぎて、大切な声を聞く「余裕」や「余白」を失ってしまってはいけません。

今後、同じ過ちを繰り返さないためには、
この余裕や余白を、普段から持っておけるか。
ここが一番大切なポイント
だと、私は思いました。

以上、私の最近の体験
「良かれと思った腸活が自分に合っていなかった! むしろ逆効果だった!」
で、私が学べたことでした。

こうしてメルマガの形でシェアさせていただき、私も整理することができて、感謝です。
ありがとうございます。

皆さんは いかがでしょうか?

ただでさえ、情報過多な現代です。
毎日が忙しい方も多いと思います。

今の生活の中に、

・自分の体の声
・客観的な声

を聞けるような、余裕や余白はありますでしょうか?

情報や忙しさに振り回され、
「大切な声」が聞こえなくならないように、
お互い、気をつけたいものですね。

【おまけ】精密検査の結果など、後日談はこちら

 

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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