【5】「私は可愛くない」のセルフイメージ

四葉ストーリー

「私は可愛くない」のセルフイメージ

私は幼稚園生の頃から、
少なくとも、中学卒業の頃まで、
次のようなセルフイメージ
持っていました。

◆私は、可愛くない。
◆私は、見た目では勝負できない。

そんな思い込みを持った原因として、
大きく思い当たるのは、
次の3つです。

【1】七五三の写真が、自分で見ても、実際に可愛くなかった。それを、たしか親にも言われた。

【2】普段の何気ない会話で、母の言葉に、
「あなたの見た目はそれほど可愛くない」というメッセージを感じていた。

【3】ずっと、長い髪をトレードマークとして気に入っていたのに、
小5の時、親の強制で、髪型をショートカットにさせられた。
それ以来、同級生の男の子たちに「ブス」と からかわれるようになった。

周りの影響とか、思い込みって怖いですよね。
今になって思えば、それほど決定的な、大袈裟な出来事ではありません。

ですが、上のような出来事が何回も重なると、
「あー 私は あんまり可愛くないんだな」
と思い込んでしまうものです。

長い髪を切りたくなかったのに!

上の3つの中から、【3】のエピソードだけ、少し触れますね。

小学2年生まで、私は
長く伸ばした髪の毛と、
それを三つ編みにしてもらうのが、
お気に入りでした。

▼小学2年生の頃。かなり長いですよね。

当時の私は、
それが自分のトレードマーク
思っていたのですが、
小学3年生の頃から、母にしつこく、
髪を切るように迫られたんですよね…。

母も、毎朝 娘の髪をしばるのが、
面倒臭かったのかも知れません。

ですが、大人になってからよくよく聞いてみると、どうやら
学校の先生が母に、
「髪が長すぎるから切ったほうがいい」と

言ってきたらしいです。

それで、小学4年生になった時、
じゃあ、肩ぐらいまでなら。
2つに縛ることは出来るし。
・・・と、泣く泣く切ったのです。

だけどその後、それでも長いと言われ…。
5年生になる時には、
なかば無理やり、ショートカットにさせられました

今思うと、髪をちゃんと縛らないとか、
だらしなくしていた、という訳でもないのに、

なんで髪の長さについて、
学校の先生に文句をつけられなくてはいけないのか。
無理やり切られなくてはいけないのか。

やっぱり、納得がいかない思いです。

小学高学年からは「ブスな私」に。

小5で、ショートカットの自分をからかわれるようになってからは、
私はもう、可愛く見せることを完全に放棄するようになりました。

次第に、
「私は可愛くない」から「私はブス」に、
完全に移行していましたね。

「どうせ私ブスだも〜ん!」みたいな、
開き直り
に舵を切ってしまいました。

▼ショートカットのわたし

小6の時、そんな「ブスな私」は、
ふざけて友達と下品ネタをやったこともありました。
すると、好きだった男の子が、見下すような、突き放すような言い方で、

「あいつら、バカだからほっとけ」。

平気なふりをしつつ、密かに傷ついていたことを思い出します。
そんな感じが、大なり小なり、中学3年生まで続いていきました。

▼中学生のわたし

「私はブス」の呪いを解いてくれた同級生

だけどですね。
私が中学を卒業する時
本当に、最後の最後ですね。

卒業前って、お互いのプロフィールやお別れのメッセージを書き合う
「寄せ書き帳の交換」みたいなこと、しませんでしたか?

今だったら、色紙や卒業アルバムに書く、寄せ書きみたいなものです。

その寄せ書き帳の交換で、
それほど親しかった訳でもない、
同じクラスのS 君が、以下のようなメッセージをくれたんです!

「四葉は、ブスじゃないよ。」

!!!

もうね、
ものすごい驚きと、喜びでした。

えっ? 私、ブスじゃないの?

「私はブス」という、
呪いのセルフイメージを解いてくれたのは、
間違いなく、あの時。
間違いなく、S君のあの言葉でした

(それにしても、そんな卒業メッセージをもらうほど、
私は自分のことを、”ブスブス”言ってたんですかね…。
今となっては、よく覚えておりません…。)

ともかく私は、
S君にもらった「解放の言葉」を胸に、
その後高校生になってからは少しずつ、
おしゃれにも気を使うように
なりました。

それで少しずつ、
「ブスではないかな」くらいに、
思えるようになっていきました。

▼高校生のわたし。
当時は、「W浅野(ゆう子、温子)」さんが流行っていて、
前髪を写真みたいに上げるのが、流行っていたのです。

思い込みの怖さ

親や周りの何気ない言葉。
そして、自分はこうだと思ってしまう、
思い込み

本当に、思い込みって怖いと思います。

ちなみに、
セルフイメージについてはもう一つ。

上の「私は可愛くない」の他に、
小学4年生の頃から持ち始めた、別のものもありました。

意外と重要な、この内容。
また後日の記事で!

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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コメント

  1. 中学生のS君は、最高のタイミングで、素晴らしい言葉を、投げ掛けてくれたのですね。
    凛子さんの心のうちを見抜いていたのでしょうか?
    日々、凛子さんを見守ってくれていた男の子
    きっと、あたたかくて人望のある方になっているのではないでしょうか?
    S君の言葉を上手に心に納めた凛子さんも素敵な人になりましたね!

  2. >fuuko20200808さん
    いつもコメントを頂き、嬉しいです!
    ありがとうございます。
    ≫中学生のS君は、最高のタイミングで、
    ≫素晴らしい言葉を、投げ掛けてくれたのですね。
    本当にそうですよね!
    そんなに目立つタイプでもなく、でもマジメな性格の彼が、卒業というタイミングで そんなメッセージをくれたから、私にとっては、すごいインパクトだったんですよね。
    彼には本当に感謝です!
    (それにしても、30年以上経って、自分がアメブロで話題になっているとは、思いもしていないでしょうが…。(^^;))
    ≫S君の言葉を上手に心に納めた凛子さんも素敵な人になりましたね!
    上手に納めたかは分からないですが、(^^;) 32年ぶりに、彼への感謝の気持ちは復活しました。
    S君、ありがとう~!!! 機会があったら、ぜひ直接お礼を言いたいなぁ。

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