井の中の蛙カウンセラーになるな。
カウンセラーとして、「井の中の蛙」になってはいけない。
そう思う出来事が続けてあったので、覚え書きとして記しておこうと思う。
ちなみに…
◆井の中の蛙(かわず)大海を知らず◆
自分の狭い知識や考えにとらわれて、
他の広い世界のあることを知らないで得々としているさまをいう。井蛙 (せいあ) 。出典:デジタル大辞泉
1つは、カウンセラー研修での出来事。
研修の中で、グループ討議する時間があった。
その中の1人のメンバーが、よほど自分に自信があるのだろう。
他のメンバーにほとんど話をさせず、
8~9割、自分の経験や自信を語る時間にしてしまった。
(支援経験もあるとのことで。)
討議の時間は、1日の研修の中で5回あったが、全てそのような感じだった。
私や他のメンバーが、何とか意見をはさんだり、
他の人に水を向けようとしたりするのだが、結局その人がマイクを取ってしまう。
しかも私が頭に来てしまったのは、その人の語る知識や見解に、
どうみても誤りや偏見が多く見られることだった。
心理療法の説明としても、「○○療法はこういうもの」と自信たっぷりに語るのだが、
どう聞いても間違っている。
私も、最初は訂正やフォローの言葉を差し挟んでいたが、
最後の頃は面倒くさくなって、口を挟むのをやめてしまった。
・・・こういう悪口のような内容、ブログなどには決して書かないよう、
これまで極力気をつけてきたのだが・・・。
だけど、今回ばかりはちょっと、書かせてください!
カウンセラーなら、ちゃんと人の話、聴けよ!
カウンセラー語るなら、それ位の勉強、しろ!
・・・あぁ、スッキリした。
でも、あの人の自信たっぷりぶりには、本当にビックリした。
ああいう「井の中の蛙」にはなりたくないと、心底思った。
2つめは、自分自身が行ったセッションでの出来事。
いつもいつも、クライアントさんと、穏やかでスッキリの時間が過ごせればいいのだが、
やはり、そうはいかない時もある。
最近、自分も衝撃を受けるような、お客様との時間があった。
私の力不足、配慮不足もあった。
行き違いもあった。
私とクライアント、真剣勝負だからこそ起きた出来事だったが、
いろいろ考えさせられた出来事だった。
ちなみに、カウンセラーが自身のセッションで悩むことがあったり、
難しいケースに当たったりした時の方法として、集団で受ける研修や事例検討会の他に、
個人で受ける「スーパービジョン」「コンサルテーション」というものがある。
(自分が受け持ったセッションについて、
先輩または指導カウンセラーに、アドバイスや指導を直接もらうもの。)
これら研修や個人研鑽を受けるかどうかは、
正直、本人に任せられているし、結構お金もかかったりする。
だから、やる気のないケチなカウンセラーだと、その辺りの研鑽をほとんどせずに、
我流で、井の中の蛙でやっている人も、いることだろう。
(これは、お医者様など他の職種でも同じだと思うが。)
でも私は、そのような
我流だけの危険なカウンセラーには なりたくない。
自営業だからこそ、「井の中の蛙」になりたくない。
今回の出来事も、早速、スーパービジョンを受けることにした。
SEと出会って、このような時に相談できる、
「優秀なスーパーバイザー」や「信頼できる仲間」と出会えたことは、
本当に幸運だったと思う。
井の中の蛙カウンセラーとならないように、
これからも、研修会や勉強会、スーパービジョンの機会を惜しまない、
常に向上を目指す、カウンセラーでありたい。
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