集中内観から2週間後の感想
子供たちに怒鳴る時もあれど、内観以来、心穏やかな日が続いている。
・・・あれから2週間。
内観直後のような、新鮮で粛々とした気持ちは、正直薄れてきてはいるけれど、
それでも、「心の根っこの安定感」という意味では、以前と全然ちがう。
これが、子育てやカウンセリングを語る時、人に大きく必要と言われる、
「自己肯定感」、「自己信頼感」なのかも知れない。
少なくとも私には、内観の体験を通して、どっしりとしたそれが、
私の中に根付いたような、そんな気がする。
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父親にも母親にも、私は愛されていたんだな。
こんなにも、苦労して育ててもらっていたんだな。
私は、その有り難さにも気付かず、なんて自分勝手ばかりしていたんだろう。
子育てって、母親って、私は難しくばかり考えていたけれど、
本当に大切なことは、すごくシンプルだったんだ。
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私が実感した結論は、多分、そこらじゅうにある育児書や先人の教えでも、
すでに、何度も何度も言われてきたことだと思う。
私自身、頭ではとっくに分かっていたつもりだった。
講師をやっている時の私も、近いことをずっと語ってきた。
だけど――
自分が、”それ”をもらってきていた。
しかも、それを、ほとんど自覚していなかった。
ろくに気が付いていなかった。
その重大な事実。
重大な事実を見えなくさせていたのは、
私自身の自己中心さ。
欲深さ。
思いやりのなさ。
私がそんな状態にあったから、いくら分かっているつもりでも、学んでいるつもりでも、
頭だけ表面だけの、浅い理解しかできていなかったんだなあ。
私は、両親に、旦那に、こんなにもいろいろして頂いた。
愛してもらっていた。
これまで、両親を尊敬の思いで見たことがなかった自分。
そんな私が、今、心から両親のことを、尊敬と感謝の思いで見ることができる。
それが、本当にうれしい。
私も、子供たちに返したい。
親にして頂いたこと。
それを思えば、日々の家事育児に不平を言っているのは、やはり贅沢だ。
ずっとずっと、”私はやってきてもらった”んじゃないか。
今の私より、母たちの方が、ずっと大変な状況だったのに。
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内観を経験して、本当によかった。
素直に、親に感謝できる気持ちが持てるようになって、本当によかった。
「与えられなかったこと」、「嫌だったこと」よりも。
…それよりも、
与えてもらったこと。して頂いたこと。
相手の事情や苦労。
そのことに気がつき、思いやる気持ち。感謝する気持ち。
そんなものに、今さらながら気がつかせてもらって、本当によかった。
子育てや人との関わりの中で、本当に大切なシンプルなもの。
それに、心から気がつかせてもらって、本当によかった。
今の気持ちを、何とか忘れないようにしたい。
時々は思い返して…
「感謝」と、「思いやる気持ち」と、「謙虚」な在り方。
…そして、「許し」。
私だって、こんなにも至らないのだから。
この感覚を、気をつけて持続していきたいな。
改めて、お父さんお母さん、本当にありがとうございました。
そしてダンナ様も。
これから、少しずつだけど、返していくね。
私の子育てを通して。
生き方を通して。
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