カラダアプローチ【2】カラダを観察、カラダを調整。

じぶん調整

ここ数日は、
アイバランスが行っている
「カラダアプローチ」

について、その内容をお伝えしています。

 

【アイバランス 3つのカラダアプローチ】
※全体の概要はこちら
【1】 心理教育。まずはカラダの安定化!
【2】 カラダを観察、カラダを調整。
本記事
【3】 カラダや五感を使った体験型ワーク

カラダを観察、カラダを調整。

アイバランスは、セッション中、
クライアントさんの
「カラダの様子」(特に自律神経の状態)
を常に観察
しています。

そして、その状態に合わせて、
必要な時は声かけをし、調整を促します。

それは、以下3つの理由があるからです。

理由①
セッションの効果を上げる、コンディション作りのため
理由②
クライアントさんの状態を、安全で適切な範囲にとどめるため
理由③
問題解決に役立つ、無意識やトラウマにアプローチするため

アイバランスのカラダアプローチ

理由① セッションの効果を上げる、コンディション作りのため

カラダのコンディション(特に自律神経の状態)が
「落ち着いている」方が、
単純に、セッションの効果が上がるのです。

カラダの状態が落ち着いていると・・・

視野が広がり、周りのものがちゃんと見え、
周りの音声が ちゃんと聞こえ、
そして、頭に入ってきます。

冷静な見方ができ、考え方ができ、
アイディアや思いやりも 湧いてきます。

逆に、カラダ
(自律神経の状態)が落ち着いていないと・・・

例えば、
暑い、寒い、うるさい、
トイレに行きたい、
イスが固くて落ち着かない、
息苦しさ、痛みがある、
頭の中で別のことが気になっている、
さっきの興奮が続いている…等々。

そちらに意識がとられ、余分なエネルギーが取られ、
今ここの周囲の情報が、
見えづらく、聞こえづらく、
感じにくくなってしまいます。

あるいは逆に、
過剰に敏感になる
過剰反応してしまう
ネガティブに受け取ってしまう
そんなことも、起こりやすいです。

これは、
クライアントさんだけでなく、
カウンセラー側にも当てはまる、大切な部分です。

カウンセラーも、クライアントさんも、
お互いのカラダの状態が、
少しでも安定して、
落ち着いた状態でその場に居られる方が、

より、セッションに集中でき、
素直に受け取れ、効果が上がるのです。

理由② クライアントさんの状態を、安全で適切な範囲にとどめるため

これも、理由①に関連するのですが…
端的に言うと、セッションを
安全第一に進めたいのです。

安心・安全な状態でいることが、
理由①で言った、
「セッションの効果を上げる」ことにも繋がります。

また、やり過ぎ・高ぶり過ぎのセッションになると、
その最中は、一見 良かったように思えても、
後から振り返ると、そうではなかった。
そんな結果になることがあります。

一時の興奮で終わってしまった。
後から、反動やリバウンドが来た。
後で、ドッと疲れてしまった。
後で、ガクンと落ちてしまった。

そんな事態になることがあるのです。
(肩を強く揉み過ぎて、後から揉み返しが来るのと同じ感じ。)

特に、トラウマを扱う時は、
「再トラウマ化」と言って、
トラウマをへんに思い出したり、
中途半端に扱ったりすることが、

かえって、その方の
傷や警戒心を深めたり、悪化させたりすることがあります。

ちなみに、
どのくらいがそのクライアントさんにとって
ちょうど良いのかは、かなり個人差があります。

健康度、安定度の高い人は、
多少負荷のかかるアプローチをしても大丈夫だったり、

逆に、大きなトラウマ経験を重ねてきた人は、
ちょっとした刺激でも、
大きな負荷となってしまったりすることが、よくあります。

だから、その方の
成育歴やトラウマ歴、
普段の様子、
セッション時の心身の反応などを観ながら、

・その方の許容範囲
・その方の安全範囲

を探りつつ、試しつつ、セッションを進めるしかないのです。

それをはかるために、
カラダの状態を観察し、調整しながら進めるのです。

 

理由③ 問題解決に役立つ、無意識やトラウマにアプローチするため

これまで書いてきたように、
セッション中、まず意識していることは、

クライアントさんのカラダ(神経状態)が
落ち着いているか、
安全な範囲にいるか、
です。

セッションの最初は、
まず、その「安定状態」になってもらいます。

その上で、次に、クライアントさんに、
悩んでいることや取り上げたいテーマについて、
話をしてもらいます。
(どれ位話してもらうかも人によります。
話すどころか、少しイメージしてもらうだけで十分な人もいます。)

すると、
いったん落ち着かせたクライアントさんのカラダが、
どう反応するか。
どんなサインを出してくるか。
それを、注意深く 捉えるのです。
(これは、カウンセラーとクライアントさん本人と、共同作業で捉えていきます)

そこで捉えた、カラダや無意識が自然に出してきた、
反応(動き)、感覚、感情、衝動、イメージなど。
これを材料に、セッションを進めていくのです。

なぜならそこに、
問題解決に役立つ、
無意識やトラウマのサインが表れているから

その材料をもとに、
悩みの根本原因や、
無意識にある、解決すべきテーマにアプローチするのです。

ちなみに、
このようなアプローチを、
「ソマティック・アプローチ」
(心と深く関係している”カラダ”に注目するアプローチ)
と言います。

アイバランスが扱っている、
SE™療法
(エスイー/ソマティック・エクスペリエンシング®療法)
ゲシュタルト・セラピーは、
まさに、ソマティック・アプローチです。

SE™療法について、もっと詳しく知りたい方はこちら

ゲシュタルト・セラピーについて、もっと詳しく知りたい方はこちら

カラダアプローチ【2】のまとめ

うわ~
やっぱり、めちゃくちゃ説明が長くなってしまいました。

カラダアプローチや、
ソマティック・アプローチを言葉で説明するのって、
すごく難しい
んですよ~。

泳ぎ方や自転車の乗り方を言葉で説明するのも、
難しいじゃないですか。(^^;)
それに近い感じです。

とりあえず、ようやく、まとめです!

アイバランスではセッション中、
お客様のカラダの状態を常に観察。
必要に応じて、
調整のためのお声かけをしています。

それは、これまで説明してきた通り、以下のような理由からです。

理由①
セッションの効果を上げる、コンディション作りのため
理由②
クライアントさんの状態を、安全で適切な範囲にとどめるため
理由③
問題解決に役立つ、無意識やトラウマにアプローチするため

ここまで、長い文章を、お読みいただき、
(もしかしたら流し読みかもしれないけど)
ありがとうございました!

次回はいよいよ、このシリーズ最終回です。

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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