「自分を大切にする」だけでは間違っている。
「自分を大切にする」だけでは、間違っている。
最近、そう思うようになった。
誤解がないように言いたいけど、
「自分を大切にする。」「自分を愛する。」ことは、本当に大切なことだ。
まずは、そこが出発点。
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小さい子どもたちはまず、誰か(多くは”親”)に、
自分を無条件に愛してもらうことを覚える。
思春期からの子どもたちは、「自分」というものを考えるようになる。
(「自我」が芽生える。)
青年期に入った若者たちは、「自分を愛する。」「自分を大切にする。」
ことを模索する。
自分が勤める仕事。人間関係。社会からの情報。
様々なものが、「自分のやりたいことって?」「私はこう思う。」等等の
感情を引き起こして、考えさせるのだと思う。
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私自身はきっと、この「自分を大切にしたい」時期を、ずっと
歩いていたのかも知れない。
もちろん、そういう思いはずっと、自分の中に持っていなくてはいけないのだけれど。
けれど、今の私は、「自分」だけ愛していればいい、そんな存在ではない。
結婚をした以上。
子どもを持った以上。
家庭を持った以上。
「自分を大切にする。」「自分を愛する。」だけでは、いかないのだ。
私はそこの所が、本当には分かっていなかったかも知れない。
最近になって初めて、
自分を、本当に認められるようになって、
自分を、本当に愛せるようになってきて、
家族・・・つまり、愛するダンナと、愛すべき子どもたちのことを、
心から、考えるようになってきた。
そしてもう一つ。
私やうちの家庭は、社会の中の一員である。
そして、自然という大きなものの、一部でもある。
自分ひとりだけで生きているような、
自分ひとりで何とでもなる、というような、
傲慢な考え方は、しちゃいけない、と思うようになってきた。
もっと謙虚に、
もっと誠実に、
自分にできることを、やっていこうと思うようになってきた。
自分にできることなんて、本当に、わずかだとは思うのだけれども。
それでも、私だけにやれることは、必ずある。
だから、
「自分を大切にする。」
だけでは、やっぱり、間違っていると思う。
自分は、限界ある存在なのだということを、私は自覚したい。
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