【39】「プラス思考」の落とし穴とは?
▼今回の記事
「肯定的思考(ポジティブシンキング)」の落とし穴とは?
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<覚書>
●プラス思考や、肯定的な言葉を使うようにする、その習慣作りについての注意点
※減点法で矯正(強制)しようと思わない。
「否定的な言葉はすべて禁止」なかには「否定的な言葉を言ったら罰金」
なんてルールを作るところもあるが、それはたいてい長続きせず、失敗してしまう。
動物実験でも人間の調査でも、「善いことをした時に褒美をやった場合」と
「間違ったときに罰を与えた場合」とをくらべると、前者のほうが、
はるかによく物事を覚え、訓練の効果が上がったと実証されている。
これは、潜在意識的に考えても、説明ができる。
間違ったときに罰を受けると、「間違った自分」が潜在意識に印象として
残ってしまい、また間違った行動を起こしやすくなってしまう。
逆に、善くできたときに承認されると、「できる自分」が潜在意識に
刻印され、セルフイメージが高まることになる。
減点主義や罰金方式よりも、加点主義の方がずっと効率的なのである。
また、「人間は他人から指摘される方法では、なかなか変わらない」
ということも、同じ原理である。
●肯定的思考(ポジティブ・シンキング)に対する誤った解釈
1、「肯定語だけを使うのがポジティブ・シンキング」と考え、
「マイナスな情報」に耳を傾けようとしない。
プラス思考の名の下に、現実・現状に対するチェックや分析を怠ったり、
リスク・マネジメントが甘くなったりするとしたら、
これは「危険なプラス思考(ポジティブ・シンキング)」と言える。
真実に真摯に耳を傾け、その上で、それを克服する方法を考える。そして行動を起こす。
それこそが本当のポジティブ・シンキングである。
野口さんいわく、経営者の人に最優先で読んでもらいたいという本、
「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則」(著者:ジェームズ・C・コリンズ
発行:日経BP社)がある。
そこでも、飛躍し続けている偉大な企業の共通点として、
「真実に耳を傾ける社風」が、取り上げられている。
上司が部下の意見に耳を傾ける機会が充分にあり、
しかも、真実に真剣に耳を傾ける、そんな社風である。
現実や真実を直視しないことは、真のプラス思考とは言えない。
2、プラス思考の名のもとに、「感情」を大切に扱わない。
これについては、次回の記事で。
とても大切な部分なので、要チェック!
3、(補足として、野口さんの次回記事に書いてあったことを、
こちらに書いておきます。)
「謙虚さのないプラス思考」や「感謝のともなわないプラス思考」も、
長い目で見ると、「危険なプラス思考」である。
<感想&気付き>
・自分にも他人にも子供にも、減点主義より加点主義でいこう!
その方が、気分的にもお互いに気持ちいいし。
・プラス思考というのは、マイナスやネガティブなことから、目を背けることではない。
真実はきちんと受けとめ、その上で、解決策や向上することを考えること。
それこそが本当のプラス思考である。
・今回の記事には、とても共感することができた。
次回の内容、「感情」の扱い方についても、
もちろん、とても大事で共感できる内容だと思う。
これらのことは、本当にしっかりと、私の中に定着させたい。
※上にあった、経営者に絶対おすすめの本(私も今度読んでみよう!)
ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則 | |
ジェームズ・C. コリンズ 山岡 洋一
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