【67】わかっちゃいるけどやめられない「心理的ゲーム」とは?
「人生で繰り返してしまうパターンの出所とは?」その4
▼今回の記事
わかっちゃいるけどやめられない「心理的ゲーム」とは?
<覚書>
今回は「心理的ゲーム」について。
【心理的ゲーム】
わかっちゃいるけどやめられない「人間関係や行動のパターン」のこと。
後になって、「どうしてあんなことを言ってしまったんだろう」とか、
「頭では分かっているんだが、その場になると、ブレーキが効かなくなってしまう」
と思いながらも、繰り返してしまう行動パターンである。
このゲームを繰り返すことは、時間を浪費することにも、
人間関係をこじらせることにも繋がってしまう。
●代表的なゲームその1――「キック・ミー(私を蹴って)」――
キック・ミーというゲ-ムを持っている人は、相手を怒らせて、
自分を処罰させるような行動を繰り返す。
もちろん、当の本人は、自ら処罰を誘っているという意識はない。
次のような行動を繰り返す人は、キック・ミーのゲームを持っている可能性がある。
・何度も遅刻する人
・最初は二つ返事で仕事を引き受けておきながら、必ず期日を伸ばす人。
・多くの役割を一手に引き受けてしまい、結局、途中で投げ出して、周囲
に迷惑をかけてしまう人。
今回の記事では、キックミーというゲームを持っている妻Bと、それに乗って
しまう夫との、夫婦の例が出されている。
このような時、
「キックミーのゲームを持っている妻がすべて悪い。」とも、
「それに乗らされて、暴力を振るってしまう夫がすべて悪い。」とも言えない。
そういう問題ではない。どっちがいいも悪いもなく、BさんはBさんのゲームを
持っていて、夫は夫のゲームを持っていて、その2人が引っ付いた結果、
その二人特有の夫婦関係を、2人で共同創造している。それに過ぎないのだ。
夫の立場から言えば、夫自身の行動を変えることが大事だし、妻の立場か
ら言えば、妻自身の行動を変えることが大事である。
だって、相手を変えることはできないのだから。
そして、どちらかが行動パターンを変えることができたら、
当然、2人の関係は変わってくる。
片方が変われば、「共同創造の中味」は変わってくるのだ。
●あなたにも原因があるんだよ。と指摘すること。
ところで、Bさんのように何か悩んでいる人に対して、「あなたにも
原因があるんだよ。」などと指摘したりすることは、やめたほうがいい。
人は、外部からの指摘によっては、変わらないことが多いからだ。
むしろ、傷ついたり抵抗をしたりすることの方が多い。
●悩んでいる人の役に立ちたいなら。
まず、その人の気持ち(感情)を充分に聞いてあげて、受容してあげることが一番である。
すると、相手は安心感を感じて、
自分と向き合う勇気が湧いてくるのだ。
ここで聞いてあげるのは、グチや悪口ではなくて、その人の気持ち
(感情)であることがポイント。
・「そこで、どんな気持ちになった?」
・「その時の感情は?」
・「今、話してて、どんな気分?」
というように、質問を使いながら、まずは、気持ちや感情を言葉にして
アウトプットさせてあげることが効果的である。
詳しくは、また別の記事で。
<感想&気付き>
最近の記事の話題を通して、私は、自分の人生脚本、自分の心理的
ゲーム、そんなものが、気になってしょうがない。
最近、そのことを非常に意識しているせいか、少しずつ、自分が
抱えていそうな「非合理的ビリーフ」は、見えてきた気がする。
「このこともあのことも、やだ、まさか繋がっているかも知れない・・・。」
そう感じて、愕然となった時もあった。
人性脚本、心理的ゲーム、交流分析。そして、インナーチャイルドの問題。
過去に囚われすぎることなく、でも冷静に、調べていこうと思う。
まずは、普段の観察(自分)と、本が届くのを待つことだ。
望ましい未来のために、
できることを、自分のペースでやっていこう。
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