不安を増大させる情報に近づかない

じぶん調整

社会を不安にさせるような、
大きな事件、災害、ニュースが起きた時は、要注意です。

大きな事件、災害、ニュースが起きた時に。

先日、芸能人の自死ニュースが相次ぎ、
アイバランスのお客様でも、
ショックを受けたり、
不安定になったりする方が複数いらっしゃいました。

また、東日本大震災の時、
今年の春、初めて
新型コロナが発生した時も、
同様のことがありました。

このような、
社会全体が不安になるような
事件、災害、ニュースが起きた時
に、
お客様たちに、
いつもお伝えしていることがあります。

今回は、メルマガでも配信した内容の一部を、
こちらでも ご紹介しますね。

感じやすい方、考え過ぎてしまう方がいる

社会が不安になるような、
大きな事件、災害、ニュースが起きた時、
誰しも、大なり小なりは動揺し、不安になってしまいます。
それは、自然な反応です。

ですが、
その感度が高い方
つまり、感じやすい方、
考え過ぎてしまう方も、
実際いらっしゃいますね。

最近は、「HSP」「繊細さん」などという言葉で、
そのような感度が高い方について、
クローズアップされるようになってきました。

 

もしかしたら、これを読んでくださっている方でも、
思い当たる方がいるかも知れません。

その「感度の良さ」は、
才能でもあり、優しさでもあり、
強みでもあります。

ですが、以下のようになっている時は、
注意することが必要です。

ニュースやワイドショーを見て、とても辛くなり、落ちこんでいる。
スマホでも、ネットにあるいろいろな意見を探して、読んでしまっている。

 

不安を増大させる情報に近づかない

今回のようなニュースが起きた時、
マスコミやネットなどの情報に触れること。
不安を感じるコメント等に触れること。

これは、リスクがとても大きい行為である
ことを、ぜひ、しっかり自覚してください。

そして、
しっかりした「意志」「境界線」を引けないのであれば、
できるだけそのような情報には近づかない
ようにしてください。

不安には 引力があり、
近づくことで影響を受け、伝染をし、
そして、増大・悪化するという性質があります。

私も、今回の相次ぐ自死ニュースには驚き、
世間の反応が知りたくて、
つい、ヤフーニュースについた、
様々な人たちのコメントを読みふけってしまいました。

そして、そこにある
「もっともな指摘や意見」に、
打ちのめされそうになりました。

例えば、

・いのちの電話や相談窓口を紹介されても、そこはなかなか繋がらないし、繋がっても、大した救いにはならなかったというコメント。

・精神科や心療内科に行っても、数分しか話を聴いてもらえない、薬を渡されるだけ、という現実。

・カウンセリングを受けたくても、値段や予約などで、気軽に受けられるものじゃない、というご指摘。

・コロナによる経済的な不安。仕事の不安。国の政策にも期待できない不安。

・自分も、生きている意味を感じられない。だけど、死ぬ勇気がないから、ただ生きているだけ。

・・・等々。

どれも、確かにその通りなんですが、
だけれども、
「そんなネガティブな事実ばかりではない」のもまた事実
ではないでしょうか。

例えば、人間には、ズルさとか弱さとか、
そんな ネガティブな要素もあるけれど、
そればっかりではないですよね。

なのに、「そこばかりに注目」して、
そのような意見や情報ばかり
「見続ける」。「考え続ける」。
それでは、苦しくなるばかりです。

しかも、ネットやテレビなどの情報は、
ただただ「受け身」に、
「浴びてしまう」形となってしまいます。

これが、余計に良くない。

このような「不安を増大させる情報」
「ネガティブな所にばかり注目する情報」
さらされていると、

自分も、ネガティブな所や不安にばかり注目するようになり、
そうなると、ますますネガティブ、不安な気持ちになり、
だからますます・・・という、
「負のループ」に、すっかり はまってしまいます。

もし、自分が「元気」な状態で、
自分の「軸がしっかりしている」状態なら、
そのような不安な情報に多少触れても、
飲み込まれはせず、
自分を保っていられるかも知れません。

ですが、自分が影響を受けやすい
(感じやすい、考え過ぎやすい)自覚があったり、
今、弱っていたり、落ちこんだりしている状態なら・・・。

やっぱり、
「君子、危うきに近寄らず」。

自分を守るために、そのような所から、
なるべく距離を置いてほしいのです。

ご自身を、
そのような不安を増大させる情報から
「守ってあげる」こと。

それは、あなたの「周囲の方を守る」
ことにも繋がる
のです。

追記:カウンセリングは簡単に受けられないについて

上でも少し触れましたが、

カウンセリングは、(日本では)
誰でも簡単に受けられるものではない・・・。


否定はできない、このご指摘

私も、いろいろ考えさせられる部分はあります。

ですが私は、
自分自身や、家族を守るためにも、
自分の「できる範囲」で、
自分が「お役に立てる人」に、
真摯に関わっていきたい
と思っています。

そして、
カウンセリングには来づらい方でも、
このメルマガやブログのような、
無料でお届けできる情報で、
少しでもお役に立てることがあれば幸いだな、
そう考えています。

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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