悩み続けるループから抜け出す、意外と大切な方法

じぶん調整

悩みを考え続けることは 良くない。

「悩みを考え続けることは良くない」。
それを、覚えておいてほしいと思います。

考えることって、
すごく脳を消耗させる
んです。

ましてや、答えが出ない悩みとか
ネガティブ思考をグルグル反すうしていると、

脳は大変消耗し、神経生理学的にも、
心身に大変なストレスが掛かる
ことが、
科学的に分かっています。


そして、カウンセリングにいらっしゃる方は、この
・考え過ぎてしまう
・悩み続けてしまう
・その負のループから抜け出しにくい

…方が多いのが、正直な実感です。

ですので、私はよく そのような方たちに、
「悩みを考え続けないで済む」
練習や工夫
を、お伝えすることが多いです。

そう、練習工夫
そして慣れも、必要なんですね。


その練習の方法として、
「マインドフルネス」や、

以前、こちら↓の記事でご紹介した

「反応しない練習」
「今・ここを感じる」
「身体感覚を感じる」
などを、お伝えしています。

人は、「考え続ける作業」と、
「今・ここを感じる作業」を、
本来は、同時に行うことができないんですね。

そして、
「今・ここを丁寧に感じている」状態は、
特別な場合を除き、神経生理学的にも、
心身を良い状態にさせることが分かっています。

三択を決める

今回は、
悩みを考え続けないための方法として、
上とはまた別の方法をご紹介しますね。

その方法は・・・

悩んでいること、やらなきゃいけないと
思っていることについて、
【1】やる
(→今やる)

【2】やらない
(→もうやらない)

【3】保留
(→今はやらずに様子みる)

この三択を決めるということです。
(※「やる」は、ケースバイケースで「考える」「決める」などと差し替えてください)


この三択のポイントは、
「保留」があることです。

この作業、物の整理や片付けをする時にも、よく言われますね。

この服を捨てる。
捨てない(つまり着る)。
迷うから保留でとっておく。
その三択のいずれかを決めるのです。

服や荷物の場合は、
「保留」と決めたものを、
通常の収納でなく、「保留」という
別の場所にしまっておくと良い、
と言われています。


頭や心の荷物も、一緒です。

・やらなきゃやらなきゃ。
・決めなきゃ決めなきゃ。

と気になっているのに、

・行動できていない。
・決断できていない。

その状態が、ストレスなんです。

だからこそ、悩んでいること・
やらなきゃと思っていることを、
紙に書き出すなど「リストアップ」をして、
やる・やらない・保留の三択を
決めてしまう
んですね。


「やる」と決めたものについては、
今やるのか、何日までにやるのか。
実際に行動できるように、
実行日や〆切日を明確にします。

「やらない」を決めることも、大事です。

私も、欲張りなので つい、
いろいろやりたくなってしまうのですが、
時間、気力、体力、能力には、
限界
があります。

「気になるけど、今はやらない」。
それを決めることも、大事です。

そして「保留」です。

どうするか決めかねて、
ただ頭に抱えている状態こそが、
ストレスで、頭を消耗させるわけです。

だから、
「とりあえず、今は決めない!」と
「保留」の棚に
乗っけてしまう。

そういう風に、保留と決めてしまって、
少なくとも、自分の頭や心に
引っ掛かっている状態から、
自分を解放してあげる
そう「決断する」のです。


荷物を、ずっと両手に抱えていたら、
疲れてしまいますよね。

だから、「今は保留!」と決めて、
この荷物を
「持っている状態」をやめる。
下に置いてしまう。

それが、ここでいう「保留」です。

もちろん、必要な時が来たら、
またその荷物を持ち上げて、
検討してもいいのです。

そして、ずっと置きっ放しにしても
問題がないようなら、
もう、その荷物は「要らない」。
そこで、初めて「手放す」決断をしても、
いいわけです。

消耗状態から抜け出す工夫をしよう。

まとめです。

とにかく、悩みや気になっていることを
考え「続ける」行為。
これが、心身を意外と消耗させるので、良くないです。

自分が、そんな消耗状態に陥っていると気がついたら、
「マインドフルネス」なり、
「やる・やらない・保留の三択を決める」
なりして、さっさと、その消耗状態から
抜け出す取り組みをしましょう。

そしてこれは、
日々の実践、日々の練習が必要です。

例え、うまく出来ないことがあっても、
私たちの心とからだの健康のために、
できる所からぜひ、
練習、実践していきましょう!

▼「練習」で検索していたら、こんな可愛い写真が…。

 

 

 

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP