講師はやっぱり、ニーズと準備だ。(講師おすすめ本紹介含む)
ブログの更新が遅くて、本当にすみません。
でも私は、学びと気付きの多い毎日を送っています。
さて、11月26日。
私は、6回目の少年院での講座を行いました。
内容は、毎回ほぼ同じです。
少年たちが出院後、社会や職場で上手くやっていけるように。
そのために、覚えていてほしいこと。気をつけてほしいこと。
それらを、毎回20~30人の少年たちに伝えています。
初めて講座を行ったのが、今年の2月。
その後、試行錯誤や内容の練り上げを繰り返して・・・・。
6回目にしてようやく、自分でも、納得のいく講座を提供することができました。
そして、少年院の先生にも、とても嬉しい言葉を頂きました。
「先生(←私のこと)に来てもらって、よかったです。」
この言葉、お世辞ではなく、心から言ってもらっていると感じました。
本当に嬉しかったです・・・。
これまでの努力や準備が報われた気がしました。
今回の仕事については、本当に悩みましたし、
試行錯誤も準備もかなり重ねましたからね・・・。
それにしても、今回つくづく感じました。
講師はやっぱり、ニーズと準備だ。
主催者が求めているもの。
受講生が求めているもの。
その「ニーズ」に応えるものを、講師は提供しなくてはいけない。
準備しなくてはいけない。
そこで初めて、「満足して頂ける講座」が提供できるんだなぁと・・・。
ニーズに応えるには、欲しいものを訊かなくてはいけませんね。
幸い今回は、事前の打ち合わせもありましたし、回数を重ねて講座を行っていましたので、
その度ごとに、先生方のご意見やご要望をお聞きしました。
もちろん、あちらは遠慮して下さっていますから、どちらかと言うと私の方が積極的に、
「こんなことはいかがですか?」「今回の講座で気になる所はありませんでしたか?」
などと、どんどん伺うようにしました。
話を伺うことで、「あ、そっちの方をもっとやって欲しいんだ。」
「え、そんなことまで言っちゃってOKなんだ。」などと、
分かったことがたくさんありました。
(話を伺って分かったのは、少年院側は、一般人である私の感覚、世間の感覚、
現実の世界などを、少年たちに率直に伝えて欲しいと思っていることでした。)
毎回のアンケート結果も、もちろん参考にさせて頂きました。
受講生である少年たちが、何を求めていて、何を欲しがっているのか。
どんな所で満足してもらえたか・・・。
今回分かったことは、少年たちが、「より具体的なこと」を
知りたがっていること。また、「ロールプレイ」が好評で、
ロールプレイを通して、たくさんの気付きを得ていることなどでした。
90分講座の中で、伝えたいことを伝え、かつロールプレイの時間も
たくさん取るというのは、実際問題として、結構難しかったりもします。
実際、この日26日は、質問や発表が多く出たため、時間が押してしまい、
予定していたロールプレイを1つ減らすか、別の部分を削るか、悩んだ場面もありました。
でもここでも、「ロールプレイで気付くことが多くあった。」という、
これまでのアンケート結果や感想を思い出し、他の内容を削ってでも、
ロールプレイの場面は確保しよう!と決めることができました。
結果として、それで正解だったように感じています。
ロールプレイを通して、たくさんの有意義な意見や質問がとび出て、
結果、多くの少年たちの理解を深められたように感じました。
ニーズに応えるための「準備」も、本当に欠かせないですね。
私は今回の仕事のために、
今まで買ったことのないような雑誌や資料も、だいぶ読みました。
(”ギャル男向け雑誌”とか・・・。(^^;))
また、「言葉よりも視覚で」伝えるために、苦労して、
いろいろな写真を集めたり、編集したり、イラスト画像を自作したり、頑張りました。
パワーポイントを使った講座だったのですが、これまでで一番、
パワーポイントの良さを活かせた講座だったように思います。
「百聞は一見に如かず」と言いますが、やっぱり、そういう部分もありますよね。
ビフォー&アフターとか、OKな服装例とNGな服装例・・・など、
「視覚や比較で訴えるような内容」では、
やはりパワーポイントは大きな威力を発揮するなぁと感じました。
他にも、ここに挙げていったらキリがないのですが、
講座の構成、台本、時間配分、エピソードの準備、始めの”つかみ”と最後の”しめ”、
アイスブレイク、キーワードなどなど、やっぱり事前の準備は欠かせません。
限られた時間に、それなりの内容(結果)を提供しなくてはいけないのですから、
ぶっつけ本番なんて、無理です。
事前の準備なしに、良い講座は提供できない。
これは確固たる事実だと、身をもって痛感しています。
また、私はまだまだ時間が取れていないのですが、
事前の「リハーサル」や「練習」も、欠かせないと感じています。
時間配分を確認するためにも、当日自信を持って臨むためにも、
最低限、1回のリハーサルは必要ですね。
講師として結果を出されている有名な方たちも、やはり、
リハーサルや練習は、きちんとされているようです。
「あの」大谷由里子さんも、自分の姿をビデオ撮影して
ブラッシュアップすることを薦めていらっしゃいました。
▼そうそう、この本、講師をやる方にかなりオススメです。
はじめて講師を頼まれたら読む本
大谷 由里子
この本の大谷さんも、講師サミットを主催している須子はるかさんも、
他にも、有名な講師の方たちも、だいたいおっしゃっていることは同じです。
自己満足ではダメだ。
相手が求めていること(ニーズ)を、相手に伝わる方法で
伝えなくてはダメなのだ。
そのために、受講生のニーズを知ること。
主催者のニーズを知ること。
そして、それに応える準備を、徹底的にすること。
「伝える」よりも、「伝わる」ことを考えること。
正直、そこまでの手間ひまや準備を考えると、
講師業は、仕事として割に合わないなぁと思ってしまうこともあるのですが、
(高額な講師料をもらっている講師なら、別かも知れませんが。(^^;))
一生懸命準備して、お客様に満足してもらえた。
有意義なものを提供できた。感謝してもらえた。
・・・そんな「やりがい」、「大きな満足感」も、
覚えてしまうと、やっぱり格別なんですよねぇ。(^^;)
今回の少年院での講座経験は、本当に貴重な経験をさせて頂いていると感じています。
いろいろな意味で、学ぶことの多い、貴重な機会です。
残り6回の講座も、ますます練り上げていって、少しでも少年たちに役立つ、
実り多い講座にしたいと考えています。
バランスさん、いつもありがとう!!!
お勧めの本、買いました。
さっそく読んでみます。
今年も何回か講師のような仕事をさせてもらったけど、ほんとぜんぜんまだまだで・・・
来年に向けて、かならずスキルアップしたいですっ
いつも惜しみなくシェアしてくださって、
感謝しております☆
かりんさん、コメント頂いたのにお返事が遅れました。(>_<) 失礼しました。
さて、講師業は難しいですよね・・・。
「伝える」ことの難しさを、毎回感じています。(^^;)
本の紹介など、お役に立てたようで良かったです!
ブログにしろ、講座にしろ、伝えるからには、「何か」お土産を渡したい。有意義なことを伝えたいと、いつも意識はしています~。
だから、かりんさんのお言葉、嬉しかったです★