真央ちゃんのこと。「ただ黙って、そばにいて。」
浅田真央ちゃんのこと。
私もやっぱり気になってしまって、
研修期間中だというのに明け方まで夜更かしをして、テレビで試合の様子を観戦していた。
試合が終わって点数が出た時。
その直後、テレビの記者が真央ちゃんにインタビューした時。
試合後の、テレビの人たちの困惑したコメントを聞いて。
何だかもう、いたたまれなくなって、テレビを消して床に就いた。
朝になっても、何だかこわくて、テレビのニュースを観られない。
オリンピックが始まる前から、真央ちゃんのことは気になっていた。
あまりにも、日本中の期待や注目が、集まりすぎてやしないか。
私ももちろん、真央ちゃんのことは大好きだし、気になるし、
彼女も周りも望んでいる「金メダル」を、何とか取らせてあげたい。
彼女が、本当に本当に頑張ってきていることは、
素人の私にも、痛いくらいに伝わってきていたから。
だけど、彼女にとっても日本中にとっても、OKの結果が「金メダル」しかないなんて。
その、許される選択肢が1つしかない限定感に、
まるで私まで、胸がつぶされるような思いがした。
私のような一般人でなく、アスリートなら、
こんな限定された物凄い重圧感に耐えられるのだろうか。
あぁ、何とか金メダルを取らせてあげたい。
それでないと彼女が許されないのなら、何とか取らせてあげたい。
祈るような気持ちで観戦していた。
多分、多くの日本人が、そんな思いで応援していたんだろう。
そして、明け方のショートプログラムの結果。
・・・でも、私はカウンセリングの時にもよく話すのだけれど、
「世の中には、コントロールできるものと、できないものがある」。
「結果は、コントロールすることができない」。
どんなに頑張っても、どんなに正しくても、どんなに完璧でも、
「どのような結果が出るか」は、コントロールできない。
結果に近づく「努力」は、コントロールできたとしても。
明日には、フリーの試合が残っている。
ここまで頑張ってきて、引退も決めている彼女に、
とにかく、悔いのない納得した滑りをしてもらいたい。
金メダルは叶わなくても、何としてでも「納得感」や「達成感」は持ち帰ってもらいたい。
そのために、このわずかな時間、少しでも彼女の環境を整えてあげて。
今は、どんな励ましもなぐさめも、言葉はいらないんじゃないだろうか。
みんなの思いは、下手な言葉にしなくても、伝わっているから。
ただ黙って、ただ そばにいて。
温かい思いで、ただ、そっとしておいて。
ただただ、そこにいて。
真央ちゃんに、静かな時間をあげてほしい。
彼女に親しい人だけが、彼女のそばにいてあげる。
彼女がしたいように、そっとしておいてあげる。
そんな十分な時間や空間を、今こそ、彼女にあげてほしい。
今、トラウマセラピーのSEを学んでいる最中だけど、
このような大きな重圧感や、コントロールできない事態に関しては、
まさにSEの基本精神、「本人に内在する力を信じ、十分な時間や空間、
相手への温かい気持ちをもって、自然なプロセスを待ってあげる」が、
彼女を一番早く、回復させる気がするな・・・。
同じ思いです。
オリンピックが終わったら、誰にも追い掛けられない環境で、しっかりケアしてほしいです。
試合結果のためではなく、彼女自身の心のケアを。
ずっと走り続け、肉親を亡くした中で磨き続けてきた彼女に、安らぎの時間を。
祈るように観ています。
ユイさん
コメントを頂いてことに、今頃気がつきました!
大変失礼しました~。
(この記事を書いた時は 研修で札幌に来ていて、PCも手元になく、見逃していました…。(^^;))
さて、「同じ思い」とのコメント、嬉しく思いました。
そうですよね。真央ちゃんのことは心から尊敬もするのですが、痛々しくも見えてしまいます。
彼女には、安らぎや心のケアの時間を、本当にもっとあげてほしい。
私も、祈るような気持ちでフリーの試合を観てしまいました。
(そして、真央ちゃんが納得のいく演技ができたことに、心から安堵しました。)