【18】能力に個人差がある秘密
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▼今回の記事
能力に個人差がある秘密
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<概要&覚書>
同じ人間なのに、能力や才能に個人差があるのはなぜか。
この謎を解く鍵は、「遺伝子」にある。
「遺伝子のスイッチが、オンになっているかオフになっているか。」
なのだ。
そう語るのは、「今、日本で最もノーベル賞に近い学者」と言われる
村上和雄教授(筑波大学名誉教授)だ。
人間は、もとを辿ればたった一つの細胞(受精卵)が、分裂していって、
つくりあげられたもの。
誕生したばかりの赤ちゃんは、約3兆個の細胞から成っている。
大人になると、その数は約60兆個にもなるらしい。
その細胞の一個一個すべてに、同じ遺伝子が組み込まれている。
さらに、その一つ一つの遺伝子すべてに、三十億もの文字情報が書き込まれている。
そこに書かれているのは、人間の生命活動に必要な「全情報」。
つまり、体のどこの細胞にも、
一人の人間の生命活動に必要な全情報が書き込まれている。
しかし実際は、爪の細胞は爪にしかならないし、
髪の毛の細胞は髪の毛にしかならない。
これを、村上和雄教授は、
「スイッチのオンとオフ」という表現で説明している。
つまり爪の細胞は、「爪になる」というスイッチはオンになっているが、
「心臓になる」というスイッチはオフになっていると。
各細胞の遺伝子には、すべてのスイッチがあって、それのどことどこが
オンになっているかで、その細胞の役割が決まっている、と言うのだ。
また、私たち人間はみな、99.9%以上同じ遺伝子を持っているという。
そして、能力や才能の違いは、遺伝子のスイッチがオンに
なっているかオフになっているかの違い。
成功や幸せに関係する遺伝子も、最初から、誰の遺伝子にも潜在している。
あとは、どの遺伝子のスイッチをオンにしていくか。
それが大切、と言うことなのだ。
また、遺伝子の構造や、生物が生命活動を維持する仕組み。生命誕生。
これらは、研究が進み、その謎を解読しようとすればするほど、
科学者自らが、以下のような結論に達しているという。
「偶然によって誕生したということはありえない。」
「私たち人間は、存在するだけでも奇跡中の奇跡。」
「何者かが、生命を生み出すという意図をもって、この設計図を
作ったとしか考えられない。」
村上教授は、その設計者のことを
サムシング・グレート(偉大なる何者か)と呼んでいる。
これは、宗教でいうところの神や仏と同じものか。
また、今から約50年前に、生物学上、まさに驚愕の発見があった。
その発見とは、
「すべての生きとし生けるものは、
同じ共通の遺伝子言語を使っている」ということ。
それはつまり、細菌もカビも植物も動物も人間も、すべての生物は、
同じ遺伝子暗号、同じ遺伝子言語を使っている、ということ。
それは言うなれば、「すべての生物は、一つの設計者によって作られている。」
とも言える事実。
まさに、すべての生物は兄弟だったのだ!
<感想&気づき>
遺伝子的には、全ての人間は99、9%同じである。
能力や才能に個人差を生んでいるのは、スイッチのオンとオフ。
ただそれだけ。
私は、どのスイッチがオンで、どのスイッチがオフなんだろう。
そして、これから、どのスイッチを押していくのかな。
意識と行動で、きっと スイッチは押していけるんだよね?
それから、私の苦手な科学の世界でも、
突き詰めていくと、サムシング・グレート(神のような超越した存在)
を感じずにはいられない。
そんな事実があるということを知って。
何だかそれを知れただけでも、ホッと、安心するような気持ちになった。
私は、江原啓之さんや、野口さんも紹介していた「生きがいの創造」の著者、
飯田 史彦さんが語る、スピリチュアルな世界を信じたいと思っている。
どの宗教も、アーユルヴェーダも、東洋哲学も、そしてスピリチュアルな世界も、
最終的には同じことを言い、同じところに到達していくのではないだろうか。
そんなことを、今回は強く考えさせられました。
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