モンテッソーリ教育は、アイバランスと似ている?

家族・子育て

前回記事「藤井聡太を育てたモンテッソーリ教育がスゴイ!」の続きです。
↑上の本の帯にも、「藤井聡太」の名前がやっぱり入ってますね。(笑)

本質のところで、共通・共感する所がある。

記事タイトルの付け方に悩んだのですが、
本記事で言いたいことは、次の通りです。

アイバランスで大切にしていること・やっている事と、
モンテッソーリ教育が大切にしていること・やっている事が、
けっこう共通するところがある!!!

以下に、私が捉えた、
モンテッソーリ教育が大切にしていること、
アイバランスが大切にしていること、
を簡単に紹介したいと思います。

モンテッソーリ教育の価値観、大切にしていること

モンテッソーリ教育では、
・本人がやりたいことに取り組ませてあげる。
・自分で考え、選べるようにしてあげる。
・好きなだけ、集中させてあげる。
・好きなだけ、くり返し取り組ませてあげる。

それを大切にしています。

下記の本で紹介していた、
この成長サイクルの図が、わかりやすく説明してるなと思いました。

▼上記書籍の8ページより引用。

子どもが何かに興味関心を持ったら、
そのタイミングを大切にしてあげて、
本人に選ばせてあげて、
本人に考えさせてあげて、
本人がやりたいように、集中してやらせてあげるのです。

周りの大人は、本人がその集中モードに入ったら、
できるだけ見守り、手は出さず、急かさず、中断させないように関わります。

本人が集中して取り組めるように、その「環境整備」に力を入れてあげるのです。

モンテッソーリ教育の創始者、マリア・モンテッソーリは、以下のように言っています。

▼上記書籍1ページより引用

子供はすべてのことが出来るように生まれてくるのです。もし、できないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすれば良いのか、やり方がわからないだけなのです。(マリア・モンテッソーリ)

このように、
本人の興味関心、自主性、とことん取り組める集中体験を大切にしてあげることで、

・「チャレンジ精神」、
「自己決断力」、「行動力」
・最後までやり切る「根気強さ」
・やり切った「達成感」「自尊心」
・自分の行動を尊重されることによって育まれる「自己肯定感」
・自分以外の人に対しても持てる、「思いやり」「協力する力」

・・・などが養える、と考えるんですね。

ちなみに、上に挙げたような、
数値等で計測することができない能力、
でも、生きるために必要な能力のことを、
「非認知能力」と言います。

(↑最近、教育界で注目されているワードです。)

モンテッソーリ教育は、
このような「非認知能力」を育てることができる教育法なんです。

アイバランスでやっている事、大切にしていること

一方アイバランスでも、クライアントさんの

ペースとか、
タイミングとか、
今ここで起きている衝動や感情とか、

そういうものをとても大切に関わります。

今、本人の「心」と「身体」が、
何を求めているか?
何をやりたがっているか?

それを、心や身体が
「やりたい形」
「やりたいペース」

で、やらせてあげる。認めてあげる。

なるべくそれを、
邪魔しないように、
抑圧しないようにサポート
していく。
「環境整備」してあげる。

それを大切に、セッションを進めます。

このような関わり方は、
私がメイン療法として使っている、
「SE(ソマティック・エクスペリエンシング)療法」や
「ゲシュタルト・セラピー」が大事にしている考え方
です。

このようにして、クライアントさんの衝動や行動・反応に任せていくと、
トラウマ体験などで「未完了、未解消」になっていたものが、
完了できる、解放できる。

そのことが、
クライアントさんの悩み解決や問題解決、回復に繋がる。
そのような考え方で、進めていくのです。

そして実際に、私はそれを大切に関わっていくことで、
クライアントさんが次第に、
・ラクになり、
・主体性を取り戻し、
生きる力を回復していく
ことを目の当たりにしています。

本人のやる気、ペース、タイミングを尊重する

モンテッソーリ教育でも、
アイバランスのカウンセリングでも、

本人から自然に湧いてくる、
やる気、ペース、タイミング

を大切にするんですね。

「いたずらしちゃダメ」とか
「大人なんだから我慢すべき」とか、
そんな、理想とか常識とかの「すべき」で禁止したり、抑圧したりしない

「周りはこうなんだから」と、
無理に周囲と同じにさせようとしない

本人の心や身体から自然に湧いてくる欲求や動きは、
抑えずに、表現させてあげたいものである。

子どもだったら、
健全な発達のために必要で起きていることだから。

クライアントさんだったら、
ストレス発散やトラウマ解消、回復のために必要で起きていることだから。

※もちろん、それを行う時は安全で許容できる範囲か?
などの判断、配慮が必要な時もあります。

本人の心と身体が自然に求めていることを、

思う存分、「体験」させてあげること。

そして、心と身体が納得できるように、
しっかり学習できるように、

必要なだけ、
「集中」や「くり返し」をさせてあげること。

サポートする側にできるのは、そのための環境整備

安心して取り組めるように、

・見守ってあげる。
・邪魔しない。
・時に、励ましてあげる。
求められた時には アドバイスやサポートをしてあげる

そんなことを、モンテッソーリ教育でも、
アイバランスのカウンセリングでも、
共通して大切にしているなと、改めて思いました。

だけど、実践は難しいんですよね・・・

ちなみに、上のような事って、
言うは易し、行うは難しで、
「実践」するとなると、結構大変なんですよね。
(特に子育ての場面では。)

私も、カウンセリングの場では、
ある程度取り組めていると思うのですが、
自分の子どもの子育てとなると…。(^^;)

「昔」はもちろん、
「今」も正直、出来ていない時が結構あるのが、正直な所です。

理想の教育を完璧になんて、もちろん出来っこありません。

ですが、こういう知見を知っておいて、
できる範囲で、意識できること、実践できること
は大切だな~と思います。

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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