自分の課題克服に必要なこと【2】

じぶん調整


自分の課題克服に必要なこと【2】

「自分の課題を克服するためには、どうしたらよいのか。」
という記事を、心理学的なところや、私の経験などから、
しばらくこちらに綴っていこうと思います。

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≪前回の記事の内容はこちら≫
1.自分の課題を明確にする。
2.感情レベルのアタックポイントを探す。

≪今回の記事の内容はこちら≫
1.感情部分を、(誰かに)とことん認めてもらう。
2.感情部分を、(自分でも)とことん認めてあげる。

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世の中には、責める人が多すぎる気がします。
マスコミを始めとして、国民全てが、まるで、「一億・総批評家」時代です。

私が週末に行った家族旅行でも、せっかく、温泉でくつろいでいる中、
どこかのおばさんたちが、一生懸命に福田総理や政治家や、公務員の批判を言って、
盛り上がっていました。

たくさんの「情報」、他人の「意見」(新聞、週刊誌、テレビのコメンテーターなど)、
もっともそうな「正論」や「理想」があふれていて、ついつい、それを使って、
「間違っている者の批判」をしたくなりますね。

普通はこうすべき。
あれは間違っている。って。

そんな風に語っていると、まるで、
自分は正しいような、安全な所にいるような錯覚に陥ります。

でも・・・

この、世の中全体にはびこっている「批判グセ」は、
私は、大変危険だと感じてしまいます。

(特に、自分自身は何も行動しないで、批判だけ、口だけ出しているような場合です。
例えば、オリンピックで頑張った選手に対して、
「日本の代表で行ったくせに、メダルも取れないで!」と批判しているようなのは、
その典型だと私は考えます。)

この批判、批評グセ・・・。
他人に向けられる時も危険なのですが、私が、自分自身の経験や、
カウンセリングの経験で特に感じるのは、
「自分自身にも、このクセで責めている人が多い」。
その恐ろしい現実です。

つまり、自分が
「みんなと一緒じゃない」「正しくない」「理想的でない」(と思える)時、
そんな自分を、自分でも、批評してしまうのです。責めてしまう
のです。

人は、もともと認められたい生き物です。
なのに、「お前は間違っている。」「こうすべきなのに。」
そう責められる時、責められ続ける時、どんな感情や状態が起こるでしょうか。

自分に自信がある人が、時に、他人に責められるような場合は、
「なにくそ!」と反論したり、その反発心からいい結果を出す、
ということも、もしかしたらあるのかも知れません。

でも、そうでない場合。
すでに自信を失ったり、エネルギーを消耗したりしている場合・・・。
お前はダメだ。間違っている。と責められ続ける場合・・・。

きっと、ものすごい悪循環が、その人の中に生じてしまいます。
自信喪失。自己否定感。意欲ややる気の消失・・・。
そう、その人の「生きる力を奪ってしまう」と思うのです。

そして、この相手の生きる力を奪う、「批評家」「責め手」に、
自分自身がなってしまっている場合が、ある。
意外とある。

それが、怖いと思います。
・・・実は、私もそうでした。

完璧主義者、理想主義者的な人は、そうなりがちだと思います。
ああ、なかなか本題にいけないですね。(^^;)

私は、人は(長期的に見た場合)、
批判や責められることでは、力を発揮できないと思うのです。

安心。
自信。
伸び伸びと自分を出せる(表現できる)環境。
それがないと、本来の力を発揮できないと思うのです。

そして、世の中には、絶対に否定できないものがあります。
それは、人の命、存在、感情などです。(詳しくは過去記事のこちら。)

「殺したい」というくらいの、強い憎しみの感情だって、否定することは出来ない。
実際に「殺す」という行動に移してしまったら、もちろんダメですが、
(つまり、行動を否定することはできますが)
湧き起こる感情自体を、否定することはできません。

なのに、自分の感情を否定しようとしたり、
コントロールして、抑えようとしたりする人が、たくさんいます。

行動は、否定もコントロールもできるけど、
感情自体は、否定もコントロールもできない。
私が考えている結論です。

だから・・・
(1)感情部分を、(誰かに)とことん認めてもらう
(2)感情部分を、(自分でも)とことん認めてあげる

このことは、とても大事だと考えています。
・・・長くなったので、次回に続きます。(^^;)

 

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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