抱きしめてほしい欲求、どうしたら?
読者の方から、こんな質問をもらいました。
四葉さん。
抱きしめて欲しい欲求を、自分で満たすにはどうしたらいいですか?
おそらく、私のこちらの記事↓を読んだりして、
触発されたというか、
元々持っていた寂しい気持ちが、
うずいてしまったのかなと想像しています…。
今日は、
本当は四葉ストーリーの続き記事を書こうと思っていたのですが、
その前に、こちらの質問に早めに回答したいと思ったので、
こちらを先に、書きたいと思います。
自分で自分を満たす方法
自分で自分を「満たす」方法。
自分で自分を「癒す」方法。
私が押さえてほしいと思う
ポイントや方法は、以下3つです。
【1】まずは「気づき」「受けとめる」
今の欲求や気持ちを
「何とかする」行動を起こす前に。
まずは、今の
自分の感覚・欲求・気持ちに
「気がついて」、
こういう感じがあるなぁと、
静かに「受けとめる」「確認する」時間をとりましょう。
…胸のあたりがザワザワする。
ソワソワする。
なんとなく気持ちが落ち着かない。
誰かに抱きしめてほしい。
寂しい。
・・・そんな「今のありのまま」を、
静かな時間と スペースを取って、
とにかくただ、
「受けとめ」「確認」してあげましょう。
いきなり
「対処するための行動」を起こすより、
この「前ステップ」をちゃんと取ってあげる方が、
より次の効果があるし、
この行為自体も、心身を落ち着かせる効果があります。
【2】自分にできる「満たす行動」をとる。
自分の気持ちや欲求がしっかり分かったら、
今の自分にできる、「満たす」行動を考えましょう。
今の自分のニーズが
「抱っこしてほしい」「寂しい」なら、
例えば、私のカウンセリングの場では、
以下のような方法を、よくご紹介しています。
◆セルフハグ
二の腕のあたりは、感情によく響く場所だと言われています。
自分で、自分の二の腕あたりを、
優しくさすったり、抱きしめたりしてあげましょう。
ちょうど、自分で自分をハグしているような形になります。
◆ぬいぐるみや抱き枕を抱っこする
下の写真のぬいぐるみは、
私のカウンセリングルームで
よく活躍してくれている「抱きぐるみ」です。
「抱っこしてほしい、寂しい自分」を、
この抱きぐるみに見立てて、
大人の自分が、寂しい子どもの自分を抱っこしてあげるような気持ちで、
優しく抱っこしてあげます。
ピッタリの抱きぐるみがなくても、
手元で準備できるような、
クッションとか座布団とか枕でもいい
と思います。
ただ、そのような寂しい気持ちによく襲われる人は、
自分が抱っこしやすい、お気に入りのぬいぐるみや抱き枕を準備しておいても、
いいかも知れませんね。
【3】自分以外の人にも、「与える」行動をとる
抱っこしている時に、
自分だけじゃなく、世の中の同じように寂しい人、
抱っこしてほしい人たちを、
「一緒に抱きしめてあげる」
イメージを持つと、より いいと思います。
世の中には、自分だけでなく、
自分と同じような思いをしている人が、たくさんいます。
かつての自分と同じような思いをしている子ども。
今日にも死んでしまいたいと思っている学生。
結婚しているのに、旦那さんとの繋がりが感じられず、
日々孤独感を募らせている女性。
…たくさんいると思います。
そんな、自分と同じように寂しさ、孤独を感じている人たちを、
一緒にハグしてあげるイメージを持ってみましょう。
祈りをすることも、とても良いと思います。
人は、「他者に与える」ことでも、「自分を満たす」ことができます。
このような話は、決してスピリチュアルな話ではなく、
最近 科学的にも、その効果が認められている話です。
自分が「もらう」だけでなく、「与える」「一緒に受け取る」ことも、
同時に 考えてみましょう。
その方が、何倍も、満たしや癒し、豊かさにつながっていきます。
「セルフ・コンパッション」、ご存知ですか?
最近話題になってきた
「セルフ・コンパッション」という考え方も、
今回わたしがお伝えした内容に、近い概念だと思います。
下の記事で、セルフ・コンパッションについて、分かりやすく紹介されていました。
記事にシェアOKとあったので、こちらも、リンクを貼ってシェアさせてもらいますね。
▼セルフ・コンパッションとは?
セルフ・コンパッション(self-compassion)とは、自分に向ける思いやり、慈しみのこと。自身の強み・弱みを認め、どんな状況でもあるがままの自分を肯定できる心理状態。また、それを実現する技法。
ご質問をくださった方。
そして、同じように
寂しさや孤独感を抱えている人たち。
その方たち皆さんが、
少しでも、癒しを受け取ることが
できますように。
私も、私の場所から、祈っています。
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