【74】急げ!競争に勝て!効率優先!・・・それだけでいい?

じぶん理解

【74】急げ!競争に勝て!効率優先!・・・それだけでいい?

野口さんが言うように、今回の記事に出てくる「ドライバー」は、
現代の多くの人が持っているドライバーじゃないかと思います。
私はもちろん、皆さんにもおすすめの内容です。


「あなたを駆り立てるものは何?それはドライバー!」 ~その3~
▼今回の記事
急げ!競争に勝て!効率優先!・・・それだけでいい?


<覚書&感想>
代表的な5つのドライバー、最後のドライバーがこれ。

5.「急げ」 Hurry up !
>子どものころ、「急ぎなさい」「早くしなさい」「時間がないよ」「グズグズ
>しないで」などのメッセージを強く受け取った結果、時間にせきたてられ
>るようになります。

>この「急げ」というドライバーが強いと、いつもセカセカと時間に追われ
>ていて、ゆっくりした時間を楽しむことができなくなります。
>何かをやっている時も、今やっていることに集中するのではなく、次に
>やることを考えていることがあります。

「今、ここ」を楽しめないのです。

>相手の話を聞いているときも、「で、結論は何なの?」と、相手の話をさえ
>ぎってしまうことがあります。
>家族や友人の話を、最後まで聞いてあげることが、できない人も多いです。

>待ち合わせで待たされたり、交通渋滞に巻き込まれたり、行列に並んだり
>すると、イライラしてしまって落ち着いていられなくなります。

ちなみに、アメリカの心臓病専門医フリードマンが提唱した、
A型人間(タイプA性格)というものがある。

【タイプAの特徴】
常に時間に追われていて、せっかちで、行動は機敏。
気が短くて、競争的で、他人の話をしばしばさえぎる。
タイプAの人は、「急げ」のドライバーを持っていると考えられる。

A型人間(タイプA)は、そうでないタイプ【タイプB(のんびり、おっとり型)】
の人と比べて、心筋梗塞の発症率が約2倍、他にも狭心症などの心臓疾患になりやすく、
多くのストレスにさらされるような生活をする傾向にある。
現代人は、子供までもが、「急げ!早く!」のドライバーに攻め立てられている。

川西茂氏は以下の本(おすすめ本)で、休みなく働き続ける人たちを、
忙しく働くハタラキ蜂にたとえて、「ビジービー」と呼んでいる。
そして、「ビジービーの三大成人病は、『競争病』『結果病』『効率病』だ。」
と言っている。

現代、スローライフなどが提唱されてきているのは何故だろう。
人々が、そこに求めているものは、何だろう。
競争に勝つために、結果を出すために、効率ばかりを優先してしまうと、
人生の大切なプロセスを見失ってしまうかもしれない。

「今ここ」でしか、味わえないものがある。
余裕がないと、見失ってしまうものがある。

自分にとって、本当の幸せとは何だろう。
本当に大切なものって、何だろう。
子供たちが、私たち自身が、急げ!のドライバーで突き進んでいる毎日って・・・。
そんな世の中って・・・。
私が選択したいのは、今を失う毎日でなく、幸せを味わうことができる毎日だ。

【おすすめ本】

ちょっと悲しいビジービー ちょっとリッチなクールビ
ー―ゆったりスローライフを楽しむ知恵

ちょっと悲しいビジービー ちょっとリッチなクールビー―ゆったりスローライフを楽しむ知恵
川西 茂グラフ社 2003-10
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『「ちょっと悲しいビジービー、ちょっとリッチなクールビー」by川西茂』

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四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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