長男と私(5) ~補助輪をとる・2~
4月12日。
桜の木が葉桜になってきた、うららかな春の日。
あんまり気持ちがいいので、
公園に出かけて、家族でお昼ご飯を食べた。
こんなに気持ちがいい日だと、もっと外で過ごしたくなる。
長男に声を掛け、久しぶりに、自転車の練習をすることになった。
最初は、いつものように長男は乗り気じゃなかった。
でも、自宅にわざわざ自転車を取りに戻り、とにかく練習してみようと連れ出した。
長男「絶対放さないでよ!放すんでしょ?放さないでよ!」
私「大丈夫!絶対に放さないから!」
・・・しばらくは、今まで通りの感じが続いた。
公園に着いてから、教え方を少し変えた。
今までは、私が後ろを支えながら、「支えているから!」と言って、
長男に自転車をこぎ出させていたんだけど、それをやめてみることにした。
こぎ出しの姿勢をちゃんと取らせて、自分1人でスタートを切らせるようにしてみた。
私は、自転車の1メートルほど前に立って、両手を広げて、
「ここまで来てごらん!ちゃんとつかまえてあげるから!」
と、やるようにした。
長男は、最初は戸惑いつつも、何とか
“こぎ出しのポーズ”
→1m位ペダルをこぐ
→私がつかまえる。
をこなしてみせた。
「出来たじゃな~い!スゴイスゴイ!
・・・次は、これ位(2m)行ってみよう!」
褒められて気をよくしたのか、長男はチャレンジし始めた。
“こぎ出しのポーズ”をきちんと取ることで、何かコツを掴んだらしい。
顔が真剣になってきて、何回もチャレンジし始めた。
自転車が倒れても、文句も言わずに自転車を起こして、チャレンジしている。
(おおッ!)
私の中の「長男=根性なし」のレッテルが、少し剥がれてきた。
長男は、
「ここがちょっと坂だったから、ダメだったな。」
「ここに石があったから・・・。」
とか何とか、言い訳はしているけれど、
それでも、集中して取り組み始めたのが、よく分かった。
・・・それからの長男は、素晴らしかった。
とにかく、何度も何度も頑張った。チャレンジし続けた。
私は、その頑張る姿が、とても嬉しかった。
(今までに、そんな姿を見たことがなかったので。)
長男にも、直接、何度も伝えた。
「そうやって、〇〇が”頑張っている”のが嬉しい!」
「転んでも、ちゃんと自転車を直して頑張ってるね!
そういう〇〇、すごくカッコイイ!」
何度も何度もチャレンジし、少しずつ、乗れるようになってきた。
2~3mが、5m進むようになり、10mこげるようになってきた。
そこまで辿りつくのに、1時間は頑張っていただろうか。
(何よ~、この子は”根性なし”じゃないよ!)
(頑張れば、集中して頑張る力があるんじゃない!)
本当に嬉しかった。
例え、「最終的に自転車に乗れるようにならなかった」としても、
こうやって、「集中して根気よく取り組んでくれた」。
そのことだけで、私はもう、メチャクチャ嬉しかった!
最終的には、20m位はこげるようになったのかな。
「これって、とりあえずは自転車に乗れるようになった。
そう言っていいんだよね?」
ダンナに確認した。
「いいんじゃない?きっと。」
ダンナも、笑顔で答えてくれた。ダンナも嬉しそうだ。
私はそれを見て、ますます嬉しくなった。
「〇〇、やった~!!乗れるようになったじゃな~い!!」
ALOHA☆ご無沙汰してます。
このシリーズを1から読み、泣きました。
画面に食い入り、マウス片手に・・鼻水たらし・・
素晴らしい勇気!
やっぱり、そこには愛があるんだと感じます。
うちの「元気な男の子」と付き合っていく大きな勇気になります!
ありがとう!!
また、ランチ行こう!!
☆MAHALO☆
後ろで押さえる→前で受け止める。発想の転換!
確かに、ママが前に居てくれると安心。後ろは見えないものね。
根性ある長男くん、おめでとう♪
読んでて臨場感たっぷり。
どきどきしました~良かった~
せっかくコメントを頂いたのに、お返事が大変遅れてしまい、
申し訳ありませんでした。
記事を読んで頂いたこと、コメントまで頂いたこと、
とても感謝しています。
■あき@LomiLomiサロン始めます♪さん
ありがとう~!
ぜひまた、ランチ行きましょう~☆
■のんのんさん
そうなんです。「発想の転換」だなぁと自分でも
思いました! 見えることでの安心感が、きっと彼にあった
のでしょうね。
■かよこ@ゆる~く子(個)育て☆母は港さん
ホント? 臨場感たっぷり?
よかった~~。(笑)