カウンセリングのこと
カウンセリングをさせてもらうようになって、2年になる。
最初の頃は、こちらの力量や知識が豊かであれば、「きっと人を救える」
なんて、安易に考えていた。
でも、最近つくづく思う。
結局人が変わるのは、その人自身の力なのだと。
私の投げかけは、その人がちょっと忘れている、自分の力に
気付かせてあげること。
混乱しているところを、ちょっと一緒にほぐしてあげること。
とことん、その人の鏡になること。
とことん、その人を信じて、味方になってあげること。
・・・・それに尽きるんじゃないだろうか。
それが、その人の貴重なきっかけとなることもあるし、
ちょっとした、マッサージにしかならないこともある。
でも、その人にはその人のタイミングや力があるのだから、
それを信じて、お任せするしかないのだ・・・。
私が無理強いして良い結果になることは、ほとんどない。
(一時的に高揚させても、続かなければ意味がない。)
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最近、ずっと継続して関わってきたクライアントさんを見て、
「あぁ。変わったなぁ。ずいぶん回復されたなぁ。」と実感することがあった。
彼女の状態は、”毛糸の球”に例えたら、あまりにもからまっていて、
きつくギュウギュウとなっている状態。
本人も、そのからまりが固すぎて訳が分からなくなっている。
そして、とにかく痛くて苦しいのに、どこから手をつけてよいか分からない。
そんな感じだった。
一つ一つ、糸をほぐしていく作業だけでも、だいぶ時間がかかった。
・・・ここまで、本当に長かったし、回数も重ねてきたけれど・・・
でも今!
彼女の中に、ここまでパワーが育ってきた!
この事実に、まず深い感動を覚えた。
やっぱり、人は成長するのだ。回復するのだ。
そしてこれは、彼女があきらめずに、根気よく誠実に
取り組んできたからであろう。
私の力ではない。
私は、寄り添って鏡になって、追走することしか出来ないのだから。
実際に、人生をマラソンしてきたのは、彼女である。
彼女の力と人間の力に、私は、大きな感動を覚える。
カウンセラーやコーチの出来ることなんて、たかが知れている。
万能でも神様でもない。単なるきっかけ、単なる鏡だ。
育てるのは、その人自身の力。生きる力。
私は、育とう生きようとがんばっている人に、少しでも良い形で、
「鏡をあて」、「温めて」いける存在になろう。
そのための勉強や経験を積んでいこう。
私はやっぱり、この仕事が大好きだ。
カウンセリング。
いろいろご苦労が多い仕事ですよね。
しかもなかなか目に見えて変化がなかったりして。
でも、そんな仕事が大好きで根気強く人に向き合っているバランスさん、すばらしいです。
いつも応援しています。
ありがとうございます。
そうですね。苦労も確かにあるのですが、でも「カウンセリング」自体を苦に思ったことはないんですよね。やっぱり、好きなんでしょうね。(^^)
≫いつも応援しています。
この言葉に、大きなパワーをもらいました。
ありがとうございます。(*^_^*)