2009年11月26日

ブログの更新が遅くて、本当にすみません。
でも私は、学びと気付きの多い毎日を送っています。

さて、11月26日。 
私は、6回目の少年院での講座を行いました。

内容は、毎回ほぼ同じです。
少年たちが出院後、社会や職場で上手くやっていけるように。
そのために、覚えていてほしいこと。気をつけてほしいこと。
それらを、毎回20~30人の少年たちに伝えています。

初めて講座を行ったのが、今年の2月。
その後、試行錯誤や内容の練り上げを繰り返して・・・・。
6回目にしてようやく、自分でも、納得のいく講座を
提供することができました。
そして、少年院の先生にも、
とても嬉しい言葉を頂きました。

「先生(←私のこと)に来てもらって、よかったです。」

この言葉、お世辞ではなく、心から言ってもらっていると感じました。
本当に嬉しかったです・・・。
これまでの努力や準備が 報われた気がしました。
今回の仕事については、本当に悩みましたし、試行錯誤も準備も かなり重ねましたからね・・・。

それにしても、今回つくづく感じました。

講師はやっぱり、ニーズと準備だ。

主催者が求めているもの。
受講生が求めているもの。
その「ニーズ」に応えるものを、講師は提供しなくてはいけない。
準備しなくてはいけない。

そこで初めて、「満足して頂ける講座」が提供できるんだなぁと・・・。

ニーズに応えるには、欲しいものを訊かなくてはいけませんね。
幸い今回は、事前の打ち合わせもありましたし、回数を重ねて
講座を行っていましたので、その度ごとに、先生方のご意見や
ご要望をお聞きしました。
 もちろん、あちらは遠慮して下さって
いますから、どちらかと言うと私の方が積極的に、「こんなことは
いかがですか?」「今回の講座で気になる所はありませんでしたか?」
などと、どんどん伺うようにしました。

話を伺うことで、「あ、そっちの方を もっとやって欲しいんだ。」
「え、そんなことまで言っちゃってOKなんだ。」などと、
分かったことがたくさんありました。
(話を伺って分かったのは、少年院側は、一般人である私の感覚、
 世間の感覚、現実の世界などを、少年たちに率直に伝えて欲しいと
 思っていることでした。)

毎回のアンケート結果も、もちろん参考にさせて頂きました。
受講生である少年たちが、何を求めていて、何を欲しがっているのか。
どんな所で満足してもらえたか・・・。

今回分かったことは、少年たちが、「より具体的なこと」を
知りたがっていること。
また、「ロールプレイ」が好評で、
ロールプレイを通して、たくさんの気付きを得ていること
などでした。

90分講座の中で、伝えたいことを伝え、かつロールプレイの時間も
たくさん取るというのは、実際問題として、結構難しかったりもします。
実際、この日26日は、質問や発表が多く出たため、時間が押して
しまい、予定していたロールプレイを1つ減らすか、別の部分を削るか、
悩んだ場面もありました。

でもここでも、「ロールプレイで気付くことが多くあった。」という、
これまでのアンケート結果や感想を思い出し、他の内容を削って
でも、ロールプレイの場面は確保しよう!
と決めることができました。
結果として、それで正解だったように感じています。
ロールプレイを通して、たくさんの有意義な意見や質問がとび出て、
結果、多くの少年たちの理解を深められたように感じました。

ニーズに応えるための「準備」も、本当に欠かせないですね。

私は 今回の仕事のために、
今まで買ったことのないような雑誌や資料も、だいぶ読みました。
(”ギャル男向け雑誌”とか・・・。(^^;))

また、「言葉よりも視覚で」伝えるために、苦労して、いろいろな写真を
集めたり、編集したり、イラスト画像を自作したり、頑張りました。
パワーポイントを使った講座だったのですが、これまでで一番、
パワーポイントの良さを活かせた講座だったように思います。

「百聞は一見に如かず」と言いますが、やっぱり、そういう部分も
ありますよね。 ビフォー&アフターとか、OKな服装例と
NGな服装例・・・など、「視覚や比較で訴えるような内容」では、
やはりパワーポイントは大きな威力を発揮するなぁと
感じました。

他にも、ここに挙げていったらキリがないのですが、
講座の構成、台本、時間配分、エピソードの準備、始めの”つかみ”と
最後の”しめ”、アイスブレイク、キーワードなどなど、やっぱり
事前の準備は欠かせません。限られた時間に、それなりの内容
(結果)を提供しなくてはいけないのですから、ぶっつけ本番なんて、
無理です。 事前の準備なしに、良い講座は提供できない。
これは確固たる事実だと、身をもって痛感しています。

また、私はまだまだ時間が取れていないのですが、
事前の「リハーサル」や「練習」も、欠かせないと感じています。
時間配分を確認するためにも、当日自信を持って臨むためにも、
最低限、1回のリハーサルは必要ですね。

講師として結果を出されている有名な方たちも、やはり、
リハーサルや練習は、きちんとされている
ようです。
「あの」大谷由里子さんも、自分の姿をビデオ撮影してブラッシュアップ
することを薦めていらっしゃいました。

▼そうそう、この本、講師をやる方にかなりオススメです。
           

はじめて講師を頼まれたら読む本
大谷 由里子

はじめて講師を頼まれたら読む本
DVD付 講師を頼まれたら読む「台本づくり」の本 誰でもまねできる 人気講師のすごい教え方 誰でも60分以上スイスイ講演ができるコツ プロ講師になる方法―講演は自分を活かす新しい舞台だ!リピートがどんどんくる成功ノウハウのすべて 話し上手な人のアドリブの技術
by G-Tools

この本の大谷さんも、講師サミットを主催している須子はるかさんも、
他にも、有名な講師の方たちも、だいたいおっしゃっていることは同じです。

自己満足ではダメだ。
相手が求めていること(ニーズ)を、相手に伝わる方法で
伝えなくてはダメなのだ。

そのために、受講生のニーズを知ること。
主催者のニーズを知ること。
そして、それに応える準備を、徹底的にすること。

「伝える」よりも、「伝わる」ことを考えること。

正直、そこまでの手間ひまや準備を考えると、講師業は、仕事として
割に合わないなぁと思ってしまうこともあるのですが、
(高額な講師料をもらっている講師なら、別かも知れませんが。(^^;))

一生懸命準備して、お客様に満足してもらえた。有意義なものを
提供できた。 感謝してもらえた。 ・・・そんな「やりがい」、「大きな満足感」
も、覚えてしまうと、やっぱり格別なんですよねぇ。(^^;)

今回の少年院での講座経験は、本当に貴重な経験をさせて
頂いていると感じています。
いろいろな意味で、学ぶことの多い、貴重な機会です。
残り6回の講座も、ますます練り上げていって、少しでも少年たちに
役立つ、実り多い講座にしたいと考えています。