長男と私(6)の続きです。

長男が自転車に乗れるようになった あの日から、 3週間が経った。
やっぱりあの日から、長男と私の関係は、ちょっと変わった気がする。長男も変わった気がする。

長男に少しだけ、「がんばれば出来る!」という自信が生まれたようだ。
長男に少しだけ、「私への信頼感」を高めてもらったようだ。

これまで、言うことをちっともきかない、と思っていた長男。
ところが最近は、前より素直に、私の言う事をきくようになった。
前よりちょっとだけ、難しい課題を頑張ろうとするようになった。

補助輪がとれたあの日のイベントは、
長男にとって、かなり大きなものがあったようだ・・・。

もちろん、長男の困った行動が、すっかりなくなった訳ではない。

今でも長男は、たまにかんしゃくを起こしたり、ワガママを言ったり、妹とケンカして乱暴したり、私の嫌いな、下品で乱暴な言葉、生意気な言葉を言ったりすることがある。 そんな時私は、やっぱりムカッときて、怒ってしまう(”叱る”じゃなくて、感情的に”怒ってしまう”)時もあるんだけど。

だけど、何だか前とは、少し違うような気がするのだ。

違う?

・・・違うのは長男だけ・・・?

いや違う。

私も違う。


私も変わった
んだ。

 

以前の私は、正直な所、憎憎しいような気持ちで、本気で怒っていたんだけれど、
(ひどい母親だな・・・。)

今は、「その時の」「その行動」に対して怒っているだけで、根本の彼自身(彼の存在自体)に対しては、認めているような、受け入れているような、そんな気持ちを明らかに持てるようになった。

私が講座でよく言っている、「存在は承認」しているけれど、
その行動だけは否認」している感じだ。

もっと分かりやすく言えば、「愛情がベース」にあった上での、叱り方。
それが、やっと出来るようになってきた気がする。
(怒ると叱るの違い。まだまだ修行中の私です・・・。)

それにしても、以前だって私は、
「存在は承認しつつ、いけない行動だけを叱ることが大切」

だとか、

「感情的に怒鳴ったり叩いたりすることは決して良くない」とか、

(頭では)十分分かっていた。

ずっと、そうしよう、それが大事だ、理想だと思っていたのに、実際には、なかなか上手に実践することが出来なかった。

それがどうして、最近になって、ようやく出来るようになってきたんだろう・・・?
ここで改めて、以前と今とで、私や長男の何が変わったのかを、考えてみることにした。

◆自転車の練習に付き合ったあの日を境に、長男と私との間に、ちょっとした「信頼関係」が構築できた(気がする)。

◆このことがあって、長男も前より、物事に真面目に取り組むようになった。そしてそれを、私も素直に褒めることが多くなり、長男もさらに頑張る。・・・それがいい循環になり、長男の「自己肯定感」が、以前より高まっている(気がする)。

◆長男とは全く関係のない部分で、「私自身の精神状態」が安定するようになってきた。
最近の私は、自分の目指す方向に自信が付いてきたり、一番の不安要素だった「経済的な部分」でも、ちょっとした定職を見つけられたことで、以前よりずっと、精神的な安心感が大きくなった。

・・・この3つの違いが、大きいのかも知れないな。

こう書き出してみると、やっぱり、講座で私がお母さんたちに伝えてきたこと・・・教えてきたはずのこと・・・が、やっぱり大切であったことを、つくづく実感してしまう。

■お母さんの精神状態、情緒安定は、とても大事。

■子どもを認めること、承認することは、やっぱり大事である。

■子どもの「自己肯定感」が高まると、自然に、子どもがいい方向に育ってくれる。
 (比較的、言う事を素直にきくようになったり、物事に意欲的に取り組むようになったりする等。)

・・・長男の事実を目の当たりにすると、これほど、説得力があるものはないな・・・と実感する。
そしてこれは、子どもが小さいほど、効果が現れやすくて、子ども(の年齢)が大きくなっているほど、少々時間がかかってしまう ものなんだろうな。

でも、上の3つはやっぱり大切なことで、例え時間は かかったとしても、その3つさえ心がけていたら、
子育てや育児は、かなり楽になってくるのではないか・・・。
そう思えるようになった。

(もちろん、時期やタイミングもある。子どもの発達段階的に、しょうがない時期もあるし、それこそ「反抗期」の時期は、その姿が、成長過程の自然な姿なのだから、受け止めるより他、しょうがない。
そして、そんな子どもの姿を、成長の証!と達観することができれば、まさに理想的だけど、
・・・接する親の側にしてみたら、やっぱり大変だし、イライラしたり、感情的になったり、しちゃうよね・・・。それは、無理ないよね・・・。)

ちなみに、自転車イベントのポイントは、

・「長男に分かる形で、伝わる形で」応援できたこと。

・「長男自身が、実際に達成感を得られたこと」。

・私自身も、ああやって頑張った長男を見ることができたことで、「心から長男を認められるようになった」ということ。

なのかな・・・。