※長男と私(4)の続きです。※

4月12日。
桜の木が葉桜になってきた、うららかな春の日。

あんまり気持ちがいいので、
公園に出かけて、家族でお昼ご飯を食べた。
こんなに気持ちがいい日だと、もっと外で過ごしたくなる。

長男に声を掛け、久しぶりに、自転車の練習をすることになった。

最初は、いつものように長男は乗り気じゃなかった。
でも、自宅にわざわざ自転車を取りに戻り、とにかく練習してみようと連れ出した。

長男「絶対放さないでよ! 放すんでしょ? 放さないでよ!」

私「大丈夫!絶対に放さないから!」

・・・しばらくは、今まで通りの感じが続いた。

 

公園に着いてから、教え方を少し変えた。

今までは、私が後ろを支えながら、「支えているから!」と言って、長男に自転車をこぎ出させていたんだけど、
それをやめてみることにした。
こぎ出しの姿勢をちゃんと取らせて、自分1人でスタートを切らせるようにしてみた。
私は、自転車の1メートルほど前に立って、両手を広げて、「ここまで来てごらん! ちゃんとつかまえてあげるから!」
と、やるようにした。

長男は、最初は戸惑いつつも、何とか

“こぎ出しのポーズ”
→1m位ペダルをこぐ
→私がつかまえる。

をこなしてみせた。

「出来たじゃな~い! スゴイスゴイ!
・・・次は、これ位(2m)行ってみよう!」

褒められて気をよくしたのか、長男はチャレンジし始めた。

“こぎ出しのポーズ”を きちんと取ることで、何かコツを掴んだらしい。
顔が真剣になってきて、何回もチャレンジし始めた。

自転車が倒れても、文句も言わずに自転車を起こして、チャレンジしている。

 

(おおッ!)

私の中の「長男=根性なし」のレッテルが、少し剥がれてきた。

長男は、
「ここがちょっと坂だったから、ダメだったな。」
「ここに石があったから・・・。」
とか何とか、言い訳はしているけれど、それでも、集中して取り組み始めたのが、よく分かった。

・・・それからの長男は、素晴らしかった。
とにかく、何度も何度も頑張った。チャレンジし続けた。
私は、その頑張る姿が、とても嬉しかった。
(今までに、そんな姿を見たことがなかったので。)
長男にも、直接、何度も伝えた。

「そうやって、〇〇が ”頑張っている”のが嬉しい!」
「転んでも、ちゃんと自転車を直して頑張ってるね!
そういう〇〇、すごくカッコイイ!」

何度も何度もチャレンジし、少しずつ、乗れるようになってきた。
2~3mが、5m進むようになり、10mこげるようになってきた。
そこまで辿りつくのに、1時間は頑張っていただろうか。

(何よ~、この子は”根性なし”じゃないよ!)
(頑張れば、集中して頑張る力があるんじゃない!)

本当に嬉しかった。
例え、「最終的に自転車に乗れるようにならなかった」としても、こうやって、「集中して根気よく取り組んでくれた」。
そのことだけで、私はもう、メチャクチャ嬉しかった!

最終的には、20m位は こげるようになったのかな。

「これって、とりあえずは自転車に乗れるようになった。
そう言っていいんだよね?」
ダンナに確認した。

「いいんじゃない? きっと。」
ダンナも、笑顔で答えてくれた。ダンナも嬉しそうだ。
私はそれを見て、ますます嬉しくなった。

「〇〇、やった~!! 乗れるようになったじゃな~い!!」

長男と私(6)に続く