【3】犬猫に不妊手術をさせることについて
前回記事の続きです。
【1】保健所のネコを飼いました。
【2】犬と猫のライフボートとは?
今回は、
犬猫に不妊手術(避妊手術、去勢手術)をさせる是非
について、書いてみようと思います。
まず、私の立場は、不妊手術「賛成派」です。
それは、以下のような経験をしているからです。
実家では、私が幼稚園生の頃から、ネコを飼っていました。
最初は、オス猫1匹でした。
田舎住まいだったため、自由に外に出入りさせていましたし、
去勢手術などもしませんでした。当時(30年前)は、
それで当たり前だったように思います。
うちの猫が、よそに行って、よそのメス猫を妊娠させていたとしても、
それはお構いなしというか、全く関係ない、という感じだったと思います。
そして、可愛がっていたその猫は、私が小学5年生の時、死んでしまいました。
しばらくは、ショックと悲しみで次の猫を飼うことなど考えられませんでした。
でも、私が中学1年生になった時、知人からの紹介で、また、1匹のシャム猫を
飼うことになりました。
猫をもらう時、「メス猫だと子供を産んだりして面倒だけど、
オス猫なら大丈夫。」と、当然のように考えたことを覚えています。
それで、オスのシャム猫が、また我が家に仲間入りしたのです。
・・・これで終わりになっていれば良かったのですが、私が中学2年生の時、
また、知り合いから子猫をもらってしまいました。
しかも、これが「メス猫」でした。
メス猫・・・ということで、私も家族も迷ったのですが、雑種ながらも
ペルシャの血を引く長毛のこの子猫は、あまりに可愛いかったのです!
それに、シャム猫とこの長毛の可愛いネコとで子供を作ったら、さぞかし
可愛い猫ちゃんが生まれるだろうと、14歳の私は、無責任な夢まで
膨らませてしまいました。それで、私が両親を説得して、
飼うことになったのです。
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しかし、まず最初のシャム猫の方が、正直最悪だと思ってしまうほど、気性が荒く
大変なネコでした。もともと、大きな声でよく鳴くネコだったのですが、
大人になって発情してからは、手に負えない程になりました。
年中、あの発情期独特の、赤ちゃんの泣き声のような声で鳴くのです。
そして、家中のいたる所(こたつ布団、押入れ、洗濯物の山など)に、
スプレー行為というのでしょうか、オシッコをして歩いていました。
ネコのオシッコって、臭いんですよね。
くさい臭いにイライラしながら、「また、した!」「コラーッ!」
「誰か掃除してよ!」と、家族の中でもギャーギャーと揉めていた記憶があります。
おまけに、長毛のメス猫(名前はメリーでした。)と子供を作ってもらおうと
思っていたのに、メリーは、よっぽどイヤなようで、シャム猫が近づいただけで、
「シャーッ!」と毛を逆立て、追い飛ばす始末。
それでも、シャム猫はメリーをしつこく追いかけ回し、欲求不満からか、
あの声とスプレーを繰り返し、もう話になりませんでした。
今にして思えば、このようなオス猫の困った行為も、去勢手術をすれば、
だいぶ違かったんですよね。
実際、その後実家では、何匹もオス猫を飼いましたが、
去勢手術をしたオス猫は、全くと言っていいほど、
迷惑行為や家出行為をしませんでした。
また、外でよそのネコとケンカをして帰ってくることも少なく、
穏やかに過ごしていた。と記憶しています。
*****
一方、メス猫メリーは、避妊手術をすることもなく、外を自由に
歩かせていたため、よそのネコと子供を作ってきては、
我が家で出産・・・を繰り返しました。
最初の頃こそ、3匹くらいずつ生まれる子猫たちを、「カワイイ~♪」と
可愛がり、もらってくれる人を探し、貰い手がなかった子猫は、我が家で
飼う・・・を繰り返していました。
しかし、そのうち、メリーが生んだ子供(メス猫)も子供を産むようになり、
(つまり、メリーにとっては、「孫猫」。)知人の中から貰い手を探すことも、
我が家で増え続ける猫を飼い続けることにも、限界が来てしまいました。
せめてメス猫だけでも、どこかで避妊手術をしなくては、キリがない。
避妊手術の提案は、当時高校生だった私も何度かしたように思うのですが、
ただでさえ、我が家は経済的に厳しい状況(大学進学も反対されるほど)
だったので、「どこにそんなお金があるんだ!」(確か、避妊手術代は、
当時1匹3万円くらい。それが、我が家はメス猫が複数いるので、10万円を超える話
でした・・・)と怒られてしまって、どうしようもない、という感じでした。
今思えば、父親も辛かったしイヤだったと思うのですが、
増え続けるネコをどうすることも出来ず、何度か、生まれたばかりの
子猫を捨てに行ってしまいました。
今でも、私や妹たちで、「やめてやめて~!!」と泣いたり叫んだりして、
反対したことを覚えています。でも、子供である私たちは、猫たちの飼育費を
出している訳でもないし、正直、エサやりなどの面倒も、ほとんど母親任せ
にしていたのですから、「口ばかり偉そうなこと言って!」と父に怒られても、
否定はできなかったんですよね・・・。
猫が増え続け(一時期、10数匹いました。)、そのような揉め事が
絶えなかった当時のことを思い出すと、今でも、何だか胸が痛みます。
そのような時期が、5~6年続いたでしょうか。
その後、そうは言っても、父も母も私たちも、そんなことを繰り返すのは
辛かったですから、1匹ずつ、少しずつでしたが、飼い猫たちに、
不妊手術を受けさせるようになりました。
そして、私が実家を出る頃には、「子猫が生まれてしまう」「オス猫の迷惑行為に
困ってしまう」・・・そんな悩みからは、解放されるようになりました。
実際、避妊手術をしたり、去勢手術をしたりしてからの方が、
猫たち自身の生活も、落ち着いていったような気がします。
先にも書きましたが、
オス猫だったら、外でケンカしてくること、怪我してくること、
家出、スプレー行為などがなくなります。
メス猫だったら、妊娠、出産を繰り返さないためか、身体への
負担が減って、毛づやも良くなったり、また長生きできたように
感じています。
そんな訳で、私は、犬猫の不妊手術
(避妊手術、去勢手術)に賛成です。
犬猫も生き物である以上、そして、私たち人間にも生活がある以上、
お互いが幸せで、そして責任が持てる範囲で、飼うべきだと思うからです。
私は、自分が実家時代、そして子供時代に体験した経験を忘れずに・・・
今回の、我が家の新しい家族にも、最後まで責任を持った形で、
接していきたいと思います。
バランスさんは、猫派だったんですねー!(^^)!
私、今まで金魚と鈴虫しか飼ったことないんです…。いつか保健所で貰って猫か犬を飼うのが夢です(^^)
ちなみに、私も去勢手術賛成です。
そうなんです。実は私は、猫派だったんですー♪
> 私、今まで金魚と鈴虫しか飼ったことないんです…。
↑このコメントに、ウケてしまいました。(笑)
鈴虫、我が家でも昨年(息子がしつこくて)飼いましたが、すぐに死んでしまいました・・・。
かぶと虫なども捕まえるとすぐ飼いたがるのですが、基本は、ある程度で納得したら、自然に帰してやるように、というルールにしています。(^^;)
今度また会いましょうね~。