新年のご挨拶に代えて:適切な危機感と距離感

つぶやき記事

新年を迎え、皆さんにご挨拶の投稿をしようと考えていたら、能登半島地震のニュースが入りました。
メルマガやLINE公式での「年始の挨拶」は、控えることに致します。

その代わり、facebookとこちらブログでだけ、今回感じたことを綴ってみました。

災害報道を通じて学ぶ:適切な危機感と距離感

元日早々、衝撃でした。

最初の地震発生時は、話題になっている「NHKアナウンサーの鬼気迫る呼びかけ」を私も聞いていました。私自身は被災地にいないにも関わらず、その緊迫感が強く伝わってきて、「逃げなきゃ!」という切迫感に襲われました。

緊急事態に、必要な危機感をあおる警告は、大切なことだと思います。

一方で、この緊急感・危機感が続いたら、神経がもたないと思いました。
そこで、ある程度の情報取得をした後は、テレビなどの情報から距離をとりました。

 

今朝になって、再び状況を確認しようと、またNHKを付けました。

NHKの存在意義は賛否両論あるでしょうが、私は、今回のNHKの情報提供のあり方は、とても良いと思いました。

まず、昨日と違って、アナウンサーたちの言葉の発し方が、皆、落ち着いたトーンになっていました。冷静に必要な情報を伝え、時に、被災者をいたわるような、優しいトーンで話してくれています。このような配慮はとても重要だと思います。

 

また、発信している情報のバランスが、とても良いと思いました。

まず、従来から行っている、被害状況、交通情報などの最新ニュースは、もちろん主要情報として流しています。

一方で、X(旧ツイッター)などで、こんな偽情報が流れているから気をつけた方がいいという注意喚起とか、避難時のお役立ち情報、健康維持知識なども、きめ細かく、具体的に伝えてくれているのです。

例えば、明かりをとりたい時、スマホや懐中電灯の上に水を入れたペットボトルを置くと、空間全体を照らす照明になるそうです。そして、そこに牛乳を少し入れると、より明るくなるなんてアイディアも伝えていました。

こんなタイミングだからこそ、このような「知っておくと役立つ知識」を教えてくれるのは、いいですよね。現在避難されている方はもちろん、今は直接必要ない人にも、いつか役立つ防災教育として、意義があります。

こんな時だからこそ、様々な人に役立つ、「適切な危機感をうながす」情報発信のあり方は、模範的で素晴らしいと思いました。

 

あとは私たちが、適切な情報も、ただ不安を煽るだけの情報も、
「今の自分にちょうど良い量」で取得できるよう、距離感を図ることが必要ですね。

まとめ:私たちが気をつけたいこと

改めて、このような緊急時、
私たちは以下のようなことを気をつけたいです。

・「適切な危機感」を持つこと
・「不要な不安」に圧倒されないこと
・そのために、「情報との距離感」を意識すること

こんなことを改めて考えさせられた、2024年の幕開けでした。

 

 

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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