クソガキ記事の波紋

じぶん理解

クソガキ記事の波紋

波紋なんて言うと大げさなんですけど、
12月22日に書いた「こんの、クソガキッ!」の記事については、
書いた当初から波紋を気にしていました。
(気にしながらも、敢えて書いたんですけど。詳しくは後で。)

コーチングの重要なスキルに、「視点を変える」というものがあります。

先に書いた私の記事は、まさに「親側」、「私側」の視点で書いたものです。
これに対して、同じような経験をしている「親側」の読者さんは、
きっと共感もしてくれたし、一部の人はコメントも書いてくれたんですよね。
(「クソガキは言い過ぎでしょう!」と思った人も、多分いるでしょうが。
すみません。確かにそれは言い過ぎでした。(^^;))

一方、別の見方をする人もいます。
まさに、「別の視点」です。

「子供」の視点。
「第三者」からの視点。

先の記事の最後に、子供側からの視点で、コメントを書いて下さった方がいました。
私はそれを読んで、本当に本心から、「ああよかった。」と思いました。

そういう視点で考えることが、まさに「正解」だからです。
育児をする身である以上、自分のためにも子供のためにも、
相手側である「子供の視点」になって考える、これは、外せない視点です。

もし、私がああいう親側の視点で愚痴を書き、
それに共感してもらうコメントだけをもらって終わっていたら、
やっぱりそれは、ちょっとバランスが悪かった。

そもそも、子供側の視点に立って考えることは、
外しちゃいけない重要な視点ですから。

そういう意味で、私のためにも、後からこの記事を読むかも知れない方のためにも、
別の、しかも大事な視点からの意見がついたことは、
本当に良かったな、と感じています。

ちなみに私は、敢えて、ああいう記事を書きました。
理由はいくつかあります。

まず一つは、単純に、あの記事を書いた時、私は心が沸騰していた。

そして、同じような体験をしている親御さんは、絶対にいるはず。
子供って、子育てって、本当に思う通りにいかないよね!って、投げかけたかった。
共感の声も聞きたかった。
それで、敢えて書いたのです。

さらにもう一つ。

私は、自分の発言やブログ記事に、「いつも真面目ことばっかり。」
「優等生的発言だよね。」と言われることを、恐れている部分があるのです。
本当は、マイナス思考も不真面目な所も、いっぱい(?)あるのに。

だから、たまには、ああいう愚痴やマイナス的な事を、書いてみたかった。
優等生的な発言ばかりで、読者が離れることを恐れているのか、
それとも、自分自身、引っかかる部分を持っているのか・・・。
きっと、両方かも知れません。

それから、いつも引っかかっている疑問があります。
前向き思考、プラス思考についてです。

もちろん、そうなるに越したことはないと思っています。
私自身、今以上に前向き思考、プラス思考を身につけたいと思っているし、
ブログでもHPでも、これからだってそれを謳う文言は続いてしまうと思います。
なんせ、目指している訳ですから。
どうしても表れますよね。(^^;)

だけれども。
そんな、プラスの部分や強さしか認めない、となってしまうと、
それは何だか違う気がする。

「弱さ」、「愚痴」、「マイナス思考」、「後ろ向きな姿勢」・・・。
人間だもの、あるじゃないですか。
多くの人には現実として。

基本は、前向きでプラス思考で、相手の立場も考えられる人間になりたいです。
でも、そんなプラス面や理想しか受け入れられない人間には、なりたくない。

私が、育児や教育を語る時に、どうしても外したくないと思っている視点があります。
一番大切な視点は、「子供からの視点」。
それは、当たり前だろうけど。

私が、外したくないと考えるのは、「親側」の視点です。
「当事者」の視点です。

私も、かなり理想的なことを言う部分がありますが、
私が一番気に入らないのは、
経験もないくせに、当事者でもないくせに、
知ったような理想的なことを言う人間。
それが、一番気に食わなく感じます。

マスコミに出てくる、机上の空論だけの専門家コメンテーターなどが、
その最たる例です。

経験はないけど、相手に寄り添うような言葉を掛ける。それはまだいい。
(場合によっては、微妙ですけどね。)
でも、経験もないくせに、相手を責めるような、理想的な事を言う人は、
どうしても受け入れられない。

「口で言うのは簡単なんだよ。じゃあ、あんた、やってみなよ。」
どうしても、そう思ってしまうのです。

ただ、理想的・模範的なことも、現場の経験者や実践者が言っている場合には、
比較的素直に聞くことができます。
そして、素直に反省することもできます。
(”現在”、”現場で”実践しているということが大切です。
育児がとっくに終わった年輩の女性が、
自分の古い知識や経験などで語っている例などは、ここに入りません。)

育児に、「子供側」の視点を持つことは大切です。
親はついつい、自分側、親側の視点で、子供を見てしまう。
それは、見直さなければいけないことです。

でも。
「親側」の視点も、見失っちゃいけない。
「当事者」である親が、毎日どんな苦労をして、どんなストレスを感じているのか、
そこが抜け落ちた育児論は、私は聞きたくない。

私は、育児ママ「当事者」の視点だけは、
決して外さずに持っていたいと考えています。
少なくとも、自分がこれからしていく、活動においては。

私は、当事者であるママに、寄り添える私でありたい。
・・・長文を読んで頂き、ありがとうございました

 

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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