0歳児や乳幼児の育児は、
この3つを心掛けていれば、大丈夫!
そして、この内容を聴いてココロがうずく人は、カウンセリングへどうぞ!
この記事は、以下2つの記事の続きです。
前回記事では、
その1、「大変さの理解」
についてお話しました。
進化生物学の知見から、
・人間ほど、育てにくい子どもを育てている動物はいない。
・子育ては、正直大変なものだと、その現実を受けとめよう。そして、ムリなことは諦めたり割り切ったりしよう。
・大変なんだから、お母さん1人に背負わせるのはやめよう。周りは、もっと理解してあげよう。
…という話をしてきました。
本記事では、その2。
「お世話と五感シップ」について、
説明しますね。
「お世話」と「五感シップ」ができていればいい。
28歳、初めての子育てだった私は、
・母乳や 離乳食の栄養
・無添加がいいのかどうか
・小さい頃から、
ベビースイミングとか知育とか、
いろいろやらせた方がいいの?
…など、本当に、たくさんの
理想・知識・情報に翻弄されていました。
だって、一人の「子」を育てる訳ですから、
失敗しちゃいけないというか、
ちゃんと育てなくちゃ、
少しでも良い影響を与えるようにしなくちゃ、
悪影響になることはできるだけ排除しなくちゃとか、
もう、すごい気合いというか、
気負いがありましたからね。
その責任感や不安から、
いろいろな理想・知識・情報を
取りに行っちゃう訳です。
だけどそれらは、
参考になる部分ももちろんあるけれど、
余計に不安を煽られる、
自信がなくなる、という
副作用も結構あるんですよね~。
だけど今、わたしは
心理学や教育学、進化生物学など
たくさん学んできた経験と、
教員歴8年、
心理カウンセラー歴14年、
自身の子育て経験19年(一男一女)
…という、一般の人よりは、たくさんのリアルな親子関係、
お子さんの事例(虐待経験、不登校、自傷行為、引きこもり等)を見てきた経験から、
以下の結論に至っています。
それが、乳幼児、特に0歳児の子育てで、
直接、赤ちゃんにやるべきこと、
働きかけるべきことは、
次の2つだけ、というものです。
そしてその2つが、
「日々のお世話」と
「五感シップ」なんです。
「日々のお世話」とは
これはもう、皆さん
分かっていらっしゃることだと思います。
日々のお世話とは、
衣食住、睡眠、排泄など、
生きるために必要な「安全」や
「生理的欲求」を満たしてあげる、
ということです。
そのお手伝い、お世話をしてあげる、
ということです。
前回記事でお伝えした通り、
人間の赤ちゃんは、他の動物と比べても、
大変未熟な状態で生まれてきます。
だから、誰かがお世話やサポートを
してあげないことには、
生きていくことができません。
これは、当たり前のことですよね。
だけどですね。
母乳じゃないと絶対ダメだとか、
ミルクや離乳食の量は これくらいじゃないといけないとか、
これくらいの間隔を空けないといけないとか、
そういう細かいことは、
あんまり気にしなくていいと思います。
産院とか 育児書とかは、
結構 細かいことを言うんですよね。
だけど、その通りきっちりには出来ないし、
きっちり完璧にやろうとすると、
「言われた通りに出来ない!」
「育児書にはこう書いてあるのに!」
…なんて、不安になったり、
イライラしたりする素になります。
そんな理想的なこと言われたって、
おっぱいが出ないものは出ないんだし、
赤ちゃんの「飲まない、飲み過ぎる」
「食べない、食べ過ぎる」などを
コントロールすることは難しいです。
そんなの、結構個人差があることで、
理想や平均値にムリに近づけようとすると、
そのこと自体が、ママにも子どもにもストレスになって、
かえって弊害や悪影響があるので、良くないです。
だから、そういう細かい所まで、
キッチリやろうとすることはないです。
大丈夫です。
いくら赤ちゃんが未熟に生まれてくるとは言え、
赤ちゃん自身にも、ちゃんと生きていく本能や力があります。
何かマズイことが起きていれば、ちゃんと泣いたりなんだりして、
こちらに教えてくれます。
だから、あなたが
人間として生きてきた感覚で、
「これくらいは満たしてあげた方がいい」
「これくらいはお世話してあげたい」という、
それに頼って大丈夫と思います。
「五感シップ」とは
次に「五感シップ」です。
この言葉は、私が作った造語です。
この言葉で私が伝えたい意味は、
「五感を使って、関わり合う。応答してあげる。」
というような意味です。
具体的には、以下のような感じ。
【五感シップ】
◆視覚…目で見つめ合う(アイシップ)
◆聴覚…耳で聴き合う(イア―シップ)
◆触覚…肌で触れ合う(スキンシップ)
◆味覚…口で話し合う、授乳中のおしゃぶりなど。(マウスシップ)
◆嗅覚…鼻で嗅ぎ合う、感じ合う(ノースシップ)
人間は ほ乳類動物であり、社会的動物です。
「愛着形成」などの言葉を聞いたことがある人もいると思います。
その「愛着形成」とか「心身の健全な発達」のために、
この「五感シップ」が、ものすごく重要な栄養なんです。
(専門用語では、「協働調整」などという言い方もします。)
赤ちゃん時代・子ども時代に、
お母さんやお父さんなどに
「五感を使った、応答をしてもらうこと」
「そのような、つながり体験・関わり体験ができること」
が、ものすごく大切なんですね。
この体験(栄養)が十分に与えられると、
自分で自分を落ち着かせたり、
調整したりすることができる、
「チューニングの神経系(ポリヴェーガル理論でいう、腹側迷走神経系)」
を育てることができます。
▼ポリヴェーガル理論について、詳しくはこちら
ポリヴェーガル理論を、いかに「正しく、分かりやすく、簡単に」お客様にお伝えするか。セラピストとして、臨床や心理教育に使える「イラスト」や「図」や「動画」が欲しい! そんな私自身の「欲しい」を、手間ひま時間をかけて、作りあげました。
このチューニングの神経系を育てることは、
将来の自己肯定感とか、
自制心とか、
コミュニケーション力とか、
そういうものにも関わってくる、
超・重要なことなんです。
だから、特に神経系の発達がめざましい、
0歳児、乳幼児の時にこそ、そのような「五感シップ」
(見つめ合う、聴き合う、触れ合う、話し合う、嗅ぎ合えるなど)の
「つながり体験」を、少しでも多く与えてあげてほしいんですね。
母乳でなく、
ミルクになっても全然かまわないから、スマホを見ながら
片手間にミルクをあげるんじゃなくて、
ちゃんと、目とか肌とかを合わせてあげて、
感じ合って、与えてあげてほしい。
その栄養さえ、
可能な範囲で与えてあげられたら、
もう、それで十分。
あとは、勉強とか運動とか英語とか音楽とか、
そういう「早期教育」的なものは、二の次というか、別にいらないと思います。
私個人は、そのような、早期教育とか習い事みたいなものは、
本人が望まない限り、少なくとも小学校に上がるくらいまでは、
ムリにさせなくていいと思っています。
それより、
人と「五感で関われる体験」や
「遊び体験」という、大切な栄養の方を、
たくさん与えてあげてほしい。
その方が、
その子の大事な土台がしっかり育って、
その後の勉学とか、人格形成とかに、
よっぽど役に立ちます。
いろいろな研究や学問でも、
そこはだいたい、見解が一致しています。
▼以前書いた「モンテッソーリ教育」についての記事も、ご参考までに。
上の内容を聴いて、抵抗や反応がおきる方へ
さて、実は私もそうだったのですが、
・スキンシップ
・愛情
・無償の愛
・子どもと遊んであげる…などの内容に、
抵抗や反応が起きる方がいます。
端的に言えば、
「私は そう育ててもらえなかった」
「私は 与えられてないから、分からない」
「私はもらってないのに、その私が、与えてあげなきゃいけないの?!」
みたいな感情が、無意識でうずくのです。
そのような方は、ぜひ1人で抱え込まず、
カウンセリングなどで相談することをオススメします。
アイバランスにいらっしゃるお母さんにも、
そのような悩みや抵抗感を抱いている方が、
実は、意外と多いのです。
長くなりました。
続きはまた、次の記事で。
▼続きはこちら
こんばんは!先日コメントさせていただいた者です!さて、今になると「子育て中の悩み」は、過去の「トラウマ(自分が母に愛されなかった)」事が大きく関わっていたと分かります!
母を反面教師にしていたから、仕事も子育ても完璧にこなそうとして、自分の体を労る事を全くしなかったので、大病を患い、返って子供達に可哀相な思いをさせてしまいました…
現在「コロナ禍」の中、子育てで悩んでいるお母さん達が四葉先生のブログに辿り着く事を祈っています!✨
>blanc-catさん
続けてのご来訪、そして とても嬉しいコメント、ありがとうございます!
そうなんです。
過去の記憶やトラウマが、そして、親を反面教師に頑張ろうという、リベンジ欲求さえも、事態をこじらせることが多いんですよね。
≫現在「コロナ禍」の中、子育てで悩んでいるお母さん達が四葉先生のブログに辿り着く事を祈っています!✨
そこまでおっしゃって頂き、その一言をもらっただけで、「書いてよかった」と思いました。(T_T)
本当に、今回お伝えしたような内容が、真面目で頑張り過ぎるお母さんたちに、届いてほしいと思います。