私がカウンセリングで接するお客様たちの幅も、だいぶ広がってきました。

今回は、「自傷」や「リストカット」をしてしまう人に 接する機会のある
援助者の方に、ぜひおすすめしたい良書をご紹介します。
中学校や高校の養護教諭の先生、スクールカウンセラーには、
必読の本
だと思います。

自傷行為の理解と援助―「故意に自分の健康を害する」若者たち


自傷行為の理解と援助―「故意に自分の健康を害する」若者たち
松本 俊彦

日本評論社 2009-08
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私も、同様の悩みを持つクライアントさんに出会い、いろいろ調べた結果、
「この方の本なら、自分の援助の指針になりそうだ!」
と思って、本書を選んだのです。

結果、大正解!だったと思います。

著者の豊富な臨床経験や研究に基づく提言は、大きな説得力があり、
私の「自傷」に対する理解を、大きく深めてくれました。

また、臨床現場で役立つ、実践的なアドバイス(禁忌事項やアセスメントの取り方、
アプローチ方法など)は、今すぐ役立つ、利用できるものばかりでした。

しかも、専門書といえど、分かりやすく読みやすい文章にまとまっているのです。

そして何より私が感動したのは、文章全体から感じられる、
著者の真摯さ、誠実さでした。
精神科医、心療内科医には、正直残念な思いを感じることも少なくない
(数多くのクライアントさんからの感想で、そう思ってしまいます・・・。)
のですが、「こんな姿勢のお医者さんだったら、安心して紹介できるなあ。」と
感じるくらい、著者の松本氏は、クライアント思いで謙虚な方だと思うのです。

特に、自分の失敗談さえも著書に示し、「同じ過ちを繰り返したくない」
「読者にも、同じ過ちを繰り返してほしくない」という真摯な姿勢が、とても
よく伝わってくるなと思いました。

そういう訳で、自傷やリストカット、薬物依存などで悩む方と接する
「援助者」の方には、ぜひ読んでおいてほしい本です。
★5つで、おすすめします!