オキシトシン と バソプレッシン、愛と恐れのホルモン!

学び・資格

オキシトシン研究の第一人者から学ぶ!

4月より月1回ペースで、
世界的にも権威がある、
スゴイ学者さんお2人

zoom講座を受けています。

お1人は、
ポリヴェーガル理論の提唱者、
ポージェス博士。

もうお1人は、
ポージェス博士の奥さんであり、
オキシトシン研究の第一人者、
スー・カーター博士
です。

もうね、本当にスゴイです。
有名なお2人から、
直々に Zoomレクチャーを受けられる!

この場に参加できること自体が、
もう、それだけで、
スゴイこと・有り難いこと
です。
(改めて、主催してくれた
SE仲間の 花丘ちぐささんに感謝!)

オキシトシンとバソプレッシン、ご存知ですか?

さて、皆さんは、
「オキシトシン」「バソプレッシン」、
この2つのホルモンを、
ご存知ですか?

先日(5月24日)のレクチャーでは、
スー・カーター博士から、
オキシトシンバソプレッシンについて、
最新の研究内容や、
興味深い知見
を、
たくさん知ることができました!

この2つのホルモンは、
ほ乳類の
「愛情」「恐れ」について、
生物学的・生理学的に、
説明をしてくれます。

そして、この2つのホルモンの
メカニズムを知っておくことは、
子育て、人間関係、
心身の健康を考える時に、
すごく役立つ
んですよ!

以下、簡単に
2つのホルモンをご紹介。

愛情ホルモンの「オキシトシン」

まず、
愛情ホルモンとも言われる、
オキシトシン。

愛情や社会的つながり、
安全性を感じた時に活性化するホルモンです。

お母さんが出産や授乳をする時にたくさん分泌されることで有名ですね。

スキンシップとか、ケアする気持ちなどを促します。
心身をリラックスさせたり、癒したり、痛みを軽減させたりする作用があります。

【後日追記】
この記事を書いた5日後に、NHKあさイチでオキシトシンの特集がありました。
こちらの記事で、番組のポイントをまとめました

恐れや防衛のホルモン、「バソプレッシン」

バソプレッシンは、
恐れや防衛のホルモン

心配や恐れを感じた時に、活性化するホルモンです。
防衛、縄張り意識、警戒、威嚇、覚醒
などに関わります。

交感神経系を活性化させ、攻撃的になります。
極度のストレス時、トラウマにも関わるホルモンです。

こう書くと、
オキシトシン=良いホルモン
バソプレッシン=悪いホルモン
みたいに取られそうですが、

どちらも、密接に関連し合いながら働いているそうで、
生存のためには、どちらも欠かせない、
大切なホルモンなんです。

コロナ渦で、オキシトシンがバソプレッシン化する?!

レクチャーでは、
たくさんの興味深い情報を
学んだのですが・・・

それを全てご紹介するのは
難しいので、
ここでは、1つだけシェアしますね。

オキシトシンとバソプレッシンって、
構造が とても似ているホルモンなんだそうです。

そして、オキシトシンは
危機的状況でストレスが掛かると、
バソプレッシン化してしまう
らしいんです!

例えば、
ストレス状況にある人にオキシトシンを投与すると、
バソプレッシン的な作用をしてしまうんだそう。

 

 

今、世界的コロナ危機で、
人々は、慢性的な恐れや不安状態にいます。

そして、自粛を余儀なくされ、
人と直接関わったり、
つながったりする機会が減ってしまいました。

人は、バソプレッシン優位な状態になってしまうと、
攻撃的で、縄張り意識が強く、
自己中心的な状態になってしまうのです。

そして、相手を思いやる、
社会的なふるまいをするためには、
「オキシトシン」優位な状態になりたいのです。

だから、
動物と触れ合うのでもいい。
電話やオンラインでのつながりでもいい。

コロナで危険だから、
自粛だからと、
引きこもったり、
排他的になるのではなく、

意識して、
安全な 社会的つながりを感じられる時間を、
設けるようにしたいですね。

恐れや不安を癒すのもまた、
オキシトシン
(=愛情、社会的つながり)
だから。

オキシトシンを、オキシトシンとして、
たくさん分泌、活動させたいですね。
うん。

私は、わが家のアイドル、
ミーシャさんと つながって、
活性化させようかな。

皆さんは、
バソプレッシン < オキシトシン
にできるような、
身近なリソース、ありますか?

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

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