クライアントさんの大きな変化。その要因。

学び・資格

クライアントさんの大きな変化。その要因。

最近の出来事。

クライアントさんが、一年あまりのカウンセリングを経て、
本人もカウンセラーもびっくりする位、大きな変化を遂げた。
彼女の生活や状況は大きく変わらないけれど、
何といっても、本人の中身に、大きな質的変化が起きた。

どうしてこんなに変われたのか。
彼女が言う、「ラクで軽くて無理してない。自立ってこういうことなんだと実感できた」、
その変化。

今回、その変化の要因は何なのかを知りたくて、
改めて彼女に、「何が良かった?何で変われた?」と聴いてみた。

以下、彼女の発言をもとに、メモ書き。
他のクライアントさんにも通じる、大事なポイントがあると思う。

・「今の自分はダメ」だから、カウンセリングや努力を重ねて
「変わらきゃ」「もっとこうあるべきだ」「こういう自分にならなければ」と
頑張っていく姿勢・発想から、脱却することができた。

・解決したいと思ってきた日常のストレス場面については、
「自分の心の中の小さい〇〇ちゃん」が反応しているのだ、
と気がつけたことが大きかった。
生育歴やトラウマから生じた、その小さい自分(〇〇ちゃん)が、
それを思い出させる刺激に触れて、
うずいているんだ。恐れているんだ。過剰反応しているんだ。
…ということに、心から納得できた。
そして、その存在を大切に労わり、そこにいても良いと、
優しく認めてあげられるように
なった。
そうしたら、以前より過剰反応せず、「大丈夫」になってきた。

自分の感覚に気がつけるようになって、
自分の本当のニーズがわかるようになった。
自分が本当にしたいこと。あるいは、したくないこと。
自分にとって、いい感じのもの。あるいは、違う感じがするもの。
それが見極められるようになった。
その上で、その自分のニーズに見合った行動を、
自分自身で起こせるように
なった。

・上のようなことを通して、自分への信頼を回復することができた。
「こうあるべき」ではなく、今のままの、不完全で発展途上の自分で、
すでにオーケーなんだ
と思えるようになった。

・変わらなくていいと思える自分に、変わることができた。

「人って、本当に変われるんだね」と、
そのクライアントさんと、つくづく噛みしめあった。
感心するやら感動するやら、一緒に、とても美しい時間を過ごさせてもらった。

無理なく自然に

人によって、「変われる」きっかけ・タイミング・ペース・方法は、まさに、それぞれだ。
だけどやっぱり、人は、変わることができる。

本人にその気があるなら、いつからだって人は変われる。
いや、変われると言うより、「本来の自分を取り戻せる」という感じかな。
「その人らしい、無理のない、自然な姿」に。

こういう嬉しいご報告が時々聴けると、私も、
「これからも この仕事を頑張っていこう。」
「私自身、人生を輝かせていこう。」
と、心を 新たにすることができる。

今回も、素晴らしいプロセスを見せていただいたことに、心から感謝。
ありがとうございました。

 

四葉さわこ

四葉さわこ

公認心理師。愛着トラウマが専門。カウンセリングルーム「アイバランス」代表。

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP