「話して伝える力」を高めたい。

実は私は、「伝える力」にコンプレックスを持っている。
カウンセラーという職業柄、「聴く」力は、だいぶ鍛えているし、育っていると思うのだが、「話して伝える」「書いて伝える」力については、正直自信がない。
でも、「伝える力」を、もっともっと高めたい。養いたい。
その気持ちだけは、ずっと持ち続けてきた。
それで、関連書籍を読むこともよくある。
以下に、覚え書きとご紹介を兼ねて、よかったと思う本を挙げてみたい。
ちなみに、「話して伝える」力と、「書いて伝える」力、共通点もあるけれど、違う部分もある。
本も複数にわたるので、この記事では、「話して伝える」力を養うのに役立つと思った本をまとめよう。
尊敬して、ツイッターでもフォローしている、山田ズーニーさんの本。
山田ズーニーさんは、どちらかと言うと小論文など「書いて伝える力」の方がご専門だ。
でもこの本は、「コミュニケーション」という視点で、書くにせよ話すにせよ、「伝える」とはどういうことなのか、その基本を懇切丁寧に伝えてくれている。
とりあえず こちらのブログでは、「話して伝える力」の方にジャンル分けさせてもらった。おすすめ。
元アナウンサーの菅原美千子さんの本。
タイトルにも「共感」という言葉があるが、私自身、この本にはとても共感した。
内容もかなり濃く、おすすめ。
この本は、世界的にも有名な本らしい。
本の帯に、「アメリカCEOのベストビジネス書100」にも選ばれた名著、だと書いてある。
それはともかく、確かに実例が満載で、本著が伝える「ストーリー」の力の大きさを、まさに実例でもって証明している本だ。ちょっと分厚く、また翻訳本なので内容が外国的な部分もあるが、読みやすいとは思う。
上に紹介した菅原さんの本と、プロフェッショナル~の本は、2冊とも「ストーリー」で伝えることの威力を語っている。
そしてこの本は、「では、そのストーリーをいかに組み立てるか」という部分について、とても分かりやすく説明してくれている本。簡潔明瞭な文章と論理的な展開で、とても実用的な本だ。
一応、有名なベストセラー本にも触れておこう。
上に紹介した4冊に比べると、こちらは、言い方は悪いが「小手先」の部分、「おもて」の表現部分に特化している感は否めない。でも、ブログやニュース記事のタイトルとか、キャッチコピーとか、そういう第一印象が勝負の表現っていうのも、とても大切なこと。この本は、そのポイントやツボを、明快で具体的に教えてくれている。
全ての本に共通することは、
「相手が聴きたいこと」「相手が共感できること」など、”相手目線”になって伝えているか、ということに尽きるだろう。
独りよがりに、持論を押し付けられるのでは、かなわない。
相手を思い、尊重する気持ち。
「話す」「伝える」という場面においても、改めてそこは、忘れてはいけないところなのだ。